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ANZA-アンザ- 次元放浪者  作者: 有裏 杉
第一章 超大陸グラード編

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白蛇

ゆらゆらと灯りが点滅している。

光と影が交互に行き来をする。

その空間には数人の男女が揃っていた。


「何をしているんだ、モドックは。」

「さあね。どうせ、しくじったか死んでるかのどちらかもね。」

「縁起でもない事を言うな、あれでも我々の同士なのだ。」

「ハッ!どうかね?何を考えているか分からないんだ。奴がそう思っているかも怪しいぜ。」


お互いの顔が見えにくい中で会話をする者達。

普通の人間であれば、この様な空間で喋ろうなどしないだろう。

そんな場所に向かい、歩いてくる音が聞こえてくる。


「噂をすれば何とやらだ。」

「・・何だ、俺の話か。」


歩み音が止まり、薄暗い影の中からモドックが現れる。


「なんだ、お前。傷だらけじゃないか・・さては、しくじったな。」

「察しがいいな、正解だ。邪魔が入った。」

「ただ卵を持ち帰るだけなのにか?とんだ無能が帰ってきたもんだな。」

「・・何だと。」

「ハハッ!事実だろ!それとも何だ、言い訳をするか?」


男の言葉にモドックが苛立ちを見せる。

寡黙な人間を煽る男に周りの人間は呆れている。


「よせ、子供たちよ。」


重く低い一声が響き渡る。

口元だけ見える白い蛇の仮面を着けた男が暗闇から現れる。

周りの人間は一斉に立ち始める。


「ボス、お疲れ様です。」


モドックや他の面々は頭を下げる。


「モドック、失敗した様だな。」

「・・!申し訳ございません、邪魔が入りまして。」

「知っている。男と女、子供の三人組であろう。」

「・・さすがは、ボス。その通りです。」

「奴らは、フレア協会の人間だそうだ。手こずるのも無理はない。」

「フレア協会・・!」


モドック達は驚いた様子を見せる。


「フレア協会!?王国直属の冒険者ギルドが、なぜこの里に・・。」

「もしかして、()()が漏れている・・?」

「漏れていたとしても、計画に変更はない・・そうだろ、ボス?」


男がボスと呼ばれる男に尋ねる。


「当然だ・・ただ。」


喋りを止める。

暗闇の空間に向けて手で合図をする。


「計画の一部に追加、だ。」


合図に反応する様に暗闇から人間が現れる。

黒スーツ姿の男性が二人組。


「・・ボス、そいつらは?」

「紹介しよう、彼らは暗殺教団。」


只者ではない雰囲気を醸し出している。

薄っすらと見えた目元に狂気が垣間見える。


白蛇(われわれ)は神になるために、()()の力を借りる。」

「・・どうも、よろしく。白蛇の皆様。」


薄暗い灯りの中で危険(リスキー)な笑みが見えていた。

お読みいただき、ありがとうございました!

闇の中で白蛇が髑髏を巻いて獲物を狙っている・・。

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