悪の洞穴6層です4
約半日に及ぶキャラビーの頑張りにより、一度も罠にかかることはなく、罠だらけの通路を抜けることができた。休憩は幾度か挟んではいたが、ずっと張りつめていた緊張感から疲労の色は濃い。
昨日延々と戦闘を続けて通ってきた通路も、今まで通って来た罠だらけの通路もそうだが、そこを通っている間分かれ道という物が一切存在していなかった。だからこそ目の前に現れた分かれ道に安堵の声が漏れる。
「ようやくキャラビーを安心して休ませられそうだね」
「広場でもなんでもないからはいそうじゃとは言いづらいの」
「『探知』にモンスターの反応が出てる。左側に行った先。その通路の壁の向こうからだな。キャラビーしばらくはみぃちゃんの背で休んでいてくれ。広場か、転移陣のところにたどり着けたらゆっくり休もう」
「ありがとうございます」
自分の限界が近いことを察しているからキャラビーも素直に従った。ずっと足役を務めているみぃちゃんも余裕があるわけではなさそうだな。
「ぐねぐねと入り組んでなければ右の道を進んでいった先に転移陣の広場がある、かもしれん」
「なんじゃ煮え切らんの」
「行ったことないんだから仕方ないだろ?」
「モンスターの出現も再開してるならここもいつ襲われるかわからないんだよね? となると二手に分かれるのもよくなさそうだよね」
「そもそも別れるのは無で。少し戻って隠れてればモンスターは大丈夫だろうけど……罠が復活したら休むに休めないだろうからな。ここはもうぐねぐねしないことを祈って右に進むぞ」
「了解!」
モンスターとの戦闘が再開されるということでマナのエンチャントもかけなおしてもらう。何気に今日の探索開始時にかけてもらった時以来だ。
分かれ道を右に進み始めてすぐ。壁をすり抜けて襲ってきたゾンビ系モンスターをマナが先手で葬り去る。俺とユウカもそうだが、今日はほぼ何もしてないからやる気が有り余っているようだ。ただ、俺が射線上にいる時に光魔法はやめような?
通路を進み始めてから壁を抜けてきた相手を含めて三回ほど戦闘を終えた頃、通路はまたしても分かれ道になっていた。
「あの二本が異常なだけで、これがまあ普通だよな」
「転移陣がありそうなのはどっちじゃ?」
「えっと……また右だな」
「今度こそたどり着くとよいの」
「そう簡単にはいかないのが冒険って気もするけど、いざ自分たちのこととなると嫌だね~」
そんな風にぽろぽろと愚痴がこぼれていたが、分かれ道を進み始めると十分ほどで通路が見えてきた。
「転移陣の広場……じゃないね」
「その近くではあるけどな」
「モンスターもおるし、宝箱も見えておるが……あれはなんじゃ?」
広場の中央には宝箱が積まれていた。そのほとんどは蓋が開いていて、中身は持ち出されているらしい。数体の鎧姿のアンデッドたちに囲まれ、宝箱の山に座しているリッチ系のモンスターが親玉だろう。
「モンスターが宝箱の中身を持ち出してるの? ダンジョンのモンスターが?」
「変異種だろうな。もしかしてあのボスたちが色んな装備をしてたのもその影響か?」
「ダンジョンの階層を回って宝箱を集め、下の階層にいるボスにも提供するなんて変異種初めて聞いたのじゃ」
「ボスに提供ってのは俺の勝手な想像だけど、集めて回っているのは間違いないと思う。というか、今も来たし」
俺が向けた指の先では、せっせこせっせこ宝箱を運ぶ二体のスケルトンがいた。よく見るとその後ろには他にもスケルトンたちがおり、罠にかかったのか矢が刺さっている個体に一部が欠けた個体もいる。
「スケルトンの人海戦術で階層に散らばる宝箱を集めさせて回っているのか。もしかしてあの二つの通路にもほんとは宝箱があったのかな?」
「あのスケルトンたちが罠を潜り抜け続けたり、モンスターたちを倒し続けられるとは思わないし違うんじゃないか? でも、ダンジョンの制御が効かないモンスターがいるってなると、転移陣のところも安全とは呼べないな」
「お主らあれは逃がすでないぞ? ろくなことにならん」
「わかってるよ。先手で数を減らすからマナ、確実に仕留めるために魔法の用意頼んだ。ユウカは逃げ出そうとした時に備えてすぐ動けるように」
「オッケー。思いっきり行くよ」
「任せておくがよい。昨日はあれだけ戦ったというのに今日はさっぱりじゃったから暴れ足りんくらいじゃ」
「キャラビーはまだ休憩な。みぃちゃん、さっきの分かれ道の向こうから伏兵が来る可能性もある。ヒメも呼ぶから警戒しておいてくれ」
「がう」
「かう!」
これから呼ぼうとしたところだったのだが、ヒメは既にみぃちゃんの足元に登場していた。さてはゼルセからお肉のこと聞いてチャンスを伺っていたな? 今はありがたいが。
「じゃあマナの準備ができたら開戦で」
「二十秒ちょうだい。エンチャント、ホーリーブレッシング」
光属性を強化するタイプのエンチャントをマナが自分にかけ始める。俺は少し離れておこう。
「……準備おっけー。いつでもいけるよ」
「よっしゃ。それじゃ突っ込むぞ! 『死龍のブレス』!」
俺が広場に飛び出し、広範囲に放った『死龍のブレス』がリッチが放った大量の人魂を焼き尽くし、文字通りの壁と化したアンデッドの塊を破壊したことで生まれた爆発が、広場での戦闘開始の合図となった。
どうもコクトーです。
『刈谷鳴』
職業
『最大
ビギナー(10) 格闘家(50) 狙撃手(50)
盗賊 (50) 剣士 (50) 戦士 (50)
魔法使い(50) 鬼人 (20) 武闘家(60)
冒険者 (99) 狙撃主(70) 獣人 (20)
狂人 (50) 魔術師(60) 薬剤師(60)
神官 (50) 剣闘士(60) 重戦士(70)
龍人 (20) 死龍人(20) ローグ(70)
魔導士 (90) 精霊使い(40) 舞闘家(70)
有効職業
聖魔??の勇者Lv26/?? 大鬼人 Lv29/40
上級獣人Lv20/30 魔人 Lv18/20
探究者 Lv47/99 狙撃王 Lv21/90
上級薬師Lv21/80 上級龍人Lv6/30
死霊術師Lv49/100 アーマーナイトLv14/99
剣闘騎士Lv14/99
非有効職業
呪術師 Lv1/80 死龍王Lv1/30
盗賊王Lv1/100 大魔導士Lv1/100
上級精霊使いLv1/50』
甲子園も白熱してますね!自分が高校球児だったのは何年前のことか…(涙)
ではまた次回




