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悪の洞穴6層です2


 右側の通路を進んで、転移陣のあった小部屋から真ん中の通路から第六層の入り口まで戻って来た俺たちは、残された左側の通路を進んでいた。


「……全然つかないね」


「そうじゃのう。さっきの二つの通路の倍は進んどるはずじゃが」


「ここまで罠がないのも不気味ですね」


 他の通路でも戦ったリザードスケルトンリーダーやオーガスケルトンリーダーをはじめ、スケルトンバイオウルなど、これまでの階層でも戦ってきた物も含めたモンスターの襲撃こそあるものの、ここまで罠の類は一つもなく、分かれ道もない曲がりくねった道を進んできた。


「『探知』で地図作ってみたけど、どんどん転移陣のある部屋からは遠ざかってんな。結構行ったり来たりしてる通路だから、どこかで急カーブしてってことはあり得るけど」


「ありゃりゃ。ここまで分かれ道とかもなかったし隠し通路とか?」


「私はそれらしき物は見つけられませんでしたが、ご主人様どうですか?」


「地図でもそういうのはないな。単なる一本道だ」


 これで道中に分かれ道とか、広場から通路が複数伸びていたりすれば道を変えて確かめてみたりできるのだがそういうのはなかった。なんとなく嫌な感じのする通路だな。


「どうする? 一回引き返すか?」


「正直転移陣のところに戻って帰ろうかって感じの雰囲気だったもんね」


「それはそうなんだが……まあこのまままっすぐ進み続けていつかたどり着くことを祈るでもいい気はする」


「幸いそれほど消耗しておらんからの。行ってみるか?」


 短時間ながら話し合いの結果、そのまま先に進んでみることにした。もともとは下手したら数日かかるかもしれないと覚悟して準備してきたのだし大丈夫だろうと。


「それじゃひとまず分かれ道が見えるまで進もうか。そこから先はその時次第ってことで」


 周囲の警戒は怠らず、俺たちは先へ進みだした。





「……いやこれはちょっとひどくない?」


「一応他の通路からも通じておるようじゃし、絶対この道を通らないといけないってわけではないじゃろう」


「それにしてもじゃないですか? まさか第七層(・・・)の階段まで一直線だなんて」


 結果的に分かれ道は一カ所もなく、やたらとぐねぐねしているだけの通路。モンスターの襲撃回数こそ多かったが、罠も広場もない完全に通路のみをひたすら進み続けること数時間。そこにあったのは第七層につながる階段だった。


 道中の戦闘は一応それなりに難易度は高かったように思う。戦闘の度に回収し続けてきたおかげで仮称圧縮岩石の棍棒のストックは二十本に達しているし、途中で数えるのを辞めてしまったが、岩石槍に岩石剣、岩石盾などの他の装備たちもあわせれば余裕で百は越えていた。ここまで宝箱は一つもないから、この大量の武具と回収してきたモンスターの素材だけが今日の収穫だ。

 通路で構えているモンスターだけでなく、壁を越えて襲ってくるモンスターの数はこれまでの探索の中で最も多かった。特に今までみてなかったような上位種がいたり、これまで広場でしかみなかったようなリッチ系が出たりとかはない。ただただ数が多いという印象だ。

 それだけでなく、このぐねぐねと曲がりくねった通路もまた難易度を上げる一因になっていた。分かれ道こそないが右に左に行ったり来たりしないといけない通路は前方の視認性が悪く、『探知』やユウカの抜群の感知能力がなければ何度も不意打ちを受けていただろう。そういう意味ではキャラビーがその力を発揮する罠地帯が存在しなかったのはダンジョンの恩情なのかもしれないが、それを差し引いても結構しんどかった。


「しかし、三分の二の確率で第六層の転移陣にたどり着けるけど、外れを選んだら第七層まで延々とモンスターの対処をし続けながら進まないといけないってかなり悪質じゃないか?」


「分かれ道がないから道を変えるって選択肢も取りずらいし、広場がなかったから、休憩をとるとしてもいつ壁を抜けてきて襲われるかわからない状態でしょ? そんなのあり?」


「罠が一切なかったのも精神をすり減らすためなのかもしれないですね。そろそろあるんじゃないかと警戒させるための」


「その可能性があったか。てっきり恩情かと」


「ダンジョンに求めるものではないね……」


 既に転移陣を見つけてあったというのもあり、ダンジョン内で一夜を明かす予定はなかったのだが、今からやって来た道を引き返して転移陣まで戻るという選択肢は取りたくなかった。

 先が見えない状況下というのもあって、全員食事は通路で軽くつまめるパンやジャーキーを食べていた。感覚的に既に夜も深まり、もう少しもすれば普段であれば寝ている時間に突入するだろう。

 蹴散らしてきたモンスターが復活するのがどれくらいかわからないが、俺やユウカはともかくマナとキャラビーの疲労を考えると同じペースで進めるとは思えないし、疲労からミスがでてもおかしくない。ダンジョン内でのミスやそのまま命に繋がりかねないから可能なかぎりそれは避けるべきだ。


「幸い階段周りってことで襲われる心配はなさそうだ。見張りは山盛り肉を対価にゼルセにでも任せるとして、今晩はここで泊まりだな」


「さすがに向こうに伸びる別の通路を進めばすぐに転移陣に辿りつけるなんて甘い考えは無だよね」


「『探知』の地図を見る限りそれはないかな。ぐねぐねしながらかなり離れた位置まで来てるから」


「今来た道ほどではないと思いたいのじゃ」


「第七層の探索のためには転移陣からここまで来ないといけませんからね」


「あー! 考えたくない! メイ、ハウステント出して。せめてしっかり休みたい」


「中で改めて軽食でもとろうか。マナもキャラビーも栄養補給をしっかりして、早めに落ち着いて休め。明日に響いたらその方がまずい」


「お風呂はクリーンで我慢するとして、ほんとは寝る前にマッサージでもしてもらいたいところだけど、ムラムラってきて襲いたくならない保証がないからなー」


「マナだけ徹夜で見張りでもいいぞ?」


「ウソウソ、冗談だってば。館に戻ってからお願いします」


「ご主人様のおみ足でふみふみと」


「しません」


「なんじゃ踏まれる方が好みか?」


「それはお前だろうが」


「これは痛いところを突かれた」


「やかましい。さっさと中に入れ」


 階段前の広場にハウステントを置いて、三人を中に押し込むと、ゼルセに夜警を頼んで俺も中で休むことにした。


どうもコクトーです。


『刈谷鳴』

職業

『最大

 ビギナー(10) 格闘家(50) 狙撃手(50)

 盗賊  (50) 剣士 (50) 戦士 (50)

 魔法使い(50) 鬼人 (20) 武闘家(60)

 冒険者 (99) 狙撃主(70) 獣人 (20)

 狂人  (50) 魔術師(60) 薬剤師(60)

 神官  (50) 剣闘士(60) 重戦士(70)

 龍人  (20) 死龍人(20) ローグ(70)

 魔導士 (90) 精霊使い(40) 舞闘家(70)

有効職業

 聖魔??の勇者Lv26/?? 大鬼人 Lv29/40

 上級獣人Lv20/30   魔人  Lv18/20 

 探究者 Lv47/99   狙撃王 Lv21/90

 上級薬師Lv21/80    上級龍人Lv6/30

 死霊術師Lv49/100   アーマーナイトLv14/99

 剣闘騎士Lv14/99

非有効職業

 呪術師 Lv1/80    死龍王Lv1/30

 盗賊王Lv1/100    大魔導士Lv1/100

 上級精霊使いLv1/50』

暑くて寝付けない日が続いていて少ししんどいですね。


ではまた次回

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