悪の洞穴5層です3
予定外に『悪の洞穴』五層のボスを討伐し、聖魔??のアンクレットを手に入れた。正直盾だと思っていたのがアンクレットだったことにはびっくりしたが仕方ない。ゴーグル、スカーフ、アンクレットと手に入れたわけだが聖魔??の勇者はちゃんとした装備をしたくないのだろうか? 俺はしたいんだが。
その日の晩はマッサージやらなでなでやら膝枕やらたくさんサービスして3人の機嫌を取り、なんとかお許しをいただいた。ただし今日の探索では前に出るのは禁止となった。
「さて、じゃあ改めて第五層へ挑むとするかの」
「あ、そっちに挑むのね。六層に行こうと言い出すかと思った」
「誰かさんのおかげで威力偵察はできたからの。それに、六層は少なくともわしらが知る限り誰も挑んでおらん。さすがにお主も自由に動けるようにせんと何があるかわからんじゃろ」
「そういうならダンジョン探索に関して罰を設けるのは違くない?」
「まあ探索じゃなくて鍛錬だからってことで。ちゃんと私たちを守ってよ?」
「ああ。盾を切らさないようにする。でも、後衛に徹するだけでガード専念とは」
「ん?」
「……極力専念します」
「よろしい。でも、5層のボスってあれどこまでが元なんだろうね?」
「と言うと?」
「『白き御旗』に『アーキテクト』が挑み始めた時点では昨日の装備だったわけじゃない? 倒して、4つはドロップしたけど他のはすべて消え去った。絶対とは言えないけど、あの4つはもう出てこなさそうって考えると、それ以外は全部身につけているのかなって」
「それなら幻影の魔剣と回復がないから楽になりそうですが、そうもいかないですよね……」
「ボスに限らず、ダンジョンで倒した相手がダンジョンに吸収されて消える場合、どういう基準でドロップするのかなぞわからんからな。研究者がそれらしきことを言っていたような気がせんでもないが、なんともの」
「ああ、たぶん私もその論文見たかも。ダンジョンの壁につけた傷がどれくらいの期間をかけて修復されるのかとか書いてあったよね」
「多分それじゃな。その著者を含めた団体の幹部と話す機会があったのじゃよ。パーティの最中に唐突に研究に協力をと言い出しての。Sランク冒険者の力でダンジョンを閉鎖してとか、冒険者を何十人と集めて一斉に壁を攻撃してとか、なかなか無茶苦茶なことを言い出しおったからシーラに叩き出させた」
「ヒメとかアンナなら書いてあったことの真偽もわかりそうな気もするけど……協力する義理もないしな」
「その時も我々の研究に協力できるのだから感謝してとか言っておったの。何を考えておるのやら」
「まあ多分もう会うことはないだろうし、今はダンジョンのことだ。俺としても今スケルトンチャンピオンたちがどんな感じなのか気になるし、準備は終わってるんだからそろそろ行くか」
のんびり話しながら最終確認を済ませた俺たちは、館を出て『悪の洞穴』へ向かった。
『悪の洞穴』四層に転移してきて、最短ルートで五層まで駆け抜ける。途中戦闘は二回あったが、遠距離から俺とマナの魔法、そしてユウカの斬撃で消し飛ばした。キャラビーには悪いがとりあえずボスのところまで急ぐためだ。
五層にやってくると、昨日とは違って誰かが挑んでいるわけではないようだった。なんなら俺たちが倒した後誰も挑んでいないらしく、ボスのエリアには何もいない。
「むぅ、入ってみんことには武装はわからんか」
「まあ全部復活していることを想定しておこう。こないと思っていた攻撃が来るのはまずい」
「そうだね。エンチャントかけるよ」
マナが全員に各種エンチャントを付与する。俺は俺で『迦楼羅』だけ使っておいた。『獣化』や『鬼化』は今日は封印だな。
「準備オッケー!」
「ありがとな。それじゃ挑むぞ」
俺たちは広場に足を踏み入れた。
広場の中央に魔法陣があらわれ、二体のスケルトンチャンピオンたちが出現した。
全身を覆う鎧はそのままのようだが、その手に聖魔??の盾は持っておらず、『鑑定』してみたがただの鋼の盾だった。
「カタカタカタカタ!」
俺たちが手に入れた幻影の魔剣も腰にはないが雷の魔剣は持っているようで、片方がその場でさっそくこちらに攻撃を仕掛けてくる。もう片方の盾持ちのスケルトンチャンピオンも雷の魔剣を持っているようだが剣に付与してこちらに駆け出しており、こちらには放ってはこない。
「罠はありません!」
「ん、『魔力盾』。キャラビーはユウカの援護を。上からの雷は防ぐから前に集中な」
「これ光や聖属性の無効化はないとみていいかな? ちょっとだけ試させて」
早速斬りにいったユウカから気を逸らさせるべく、みぃちゃんに跨ったキャラビーが広場を駆ける。みぃちゃんのスピードを殺さないように『サンダーソード』と『魔力盾』を上空に展開して雷を牽制すると、雷の魔剣を掲げるスケルトンチャンピオンにマナの放ったホーリーショットが飛んでいった。逃げられないように俺も『ファイアチェーン』と『グラビティプレス』を使って援護だ。
「カタカタカタカタ」
前回俺が『ダークネスナックル』などの暗黒魔法を使った時と異なり、マナのホーリーショットは霧散することなくスケルトンチャンピオンに飛んでいく。しかし、動きを止められて直撃したにも関わらず大したダメージにはなっていないようだ。すぐに反撃だとマナに向かって雷が飛んでいく。
「あんまり効いてないみたいだね。よっと」
新しい『魔力盾』を掲げるよりも早くマナがニードルを連発して雷を撃ち落とした。
「霧散させなくてもどっちにしろ効かないのかな? ずっとあの盾を使い続けていたせいでボスとして耐性がデフォルトになったとかあり得るのかな?」
「どうだろう? まああの盾がなくなったことで光属性がちゃんと効くようになったのならあまりに弱体化が過ぎるし、そうならないようにしたとか。あるいはもともと耐性があったけど、あの盾を手に入れたことでそれが気づかれなくなってたとかはあるかも」
「あー、そっちか。アンデッドメインのダンジョンだけど、光属性さえあれば余裕みたいにならないようにって」
「ほんとのところは朱雀ならわかるか、な!」
マナと考察を続けながらも魔法は止めない。光属性は効きづらいようだったが、闇の方はより効きづらいようで俺が5連で飛ばした『ダークナックル』は直撃しても骨にひびすら入っていなかった。直接なら……いや、前に出ちゃだめだから今度にしよう。既にマナのヘルフレイムで半身が焦げており、攻撃の合間に回復の杖で自身を回復させていた。その分攻撃の手は減るし、俺たちの攻撃は過激になるし、既に終わりが見えていた。
一方で近接戦を繰り広げるユウカもさすがに雷を付与したままの魔剣と打ち合う気はないらしい。回避を優先にしてうまく魔剣をいなしている。こちらから下手な手出しはできないが、みぃちゃんとキャラビーのペアがユウカの邪魔にならないタイミングでうまく消費させていた。
「メイ!」
「『魔力盾』『シールドバッシュ』『黒槍の雨』『黒雷』」
キャラビーの投げナイフで雷の魔剣が暴発し、そのタイミングでユウカから声がかかった。すぐに雷の魔剣を持つ手に集中攻撃を仕掛ける。
盾が間に合わなくても剣を手放してたまるかとスケルトンチャンピオンの意識がそちらに向く。その隙を逃さずにユウカの刀が防御の薄くなった二の腕を鎧ごと切り飛ばした。
「みぃちゃん!」
「ガウ!」
片腕を失ってバランスの崩れたスケルトンチャンピオンの足元にキャラビーとみぃちゃんが突っ込んで片足を絡めとった。こちらは鎧を断つことはできていないが、中の骨を折ることには成功してガクリとスケルトンチャンピオンの体が傾き、追い討ちに刀を振るったユウカの手で首が切られた。アンデッドなだけあってそれで終わりとはいかなかったが、続けざまに放たれた斬撃がトドメになった。
「こっちも終わり」
向こうの戦闘終了とほぼ同じタイミングでこちらの魔法戦も終了する。雷の魔剣を弾き飛ばして、熱と打撃でボロボロになった鎧の関節に『サンダーランス』が突き刺さった。そして最後はマナの新しい獄炎魔法が焼き殺した。
二体のスケルトンチャンピオンが消えたが、残念ながら今度は魔道具は何も残らなかった。俺たちは宝箱の中から出てきたスケルトンチャンピオンの肋骨をアイテムボックスにしまい、もう一戦試したいというユウカの意見を尊重して、一度手前の広場に戻った。
どうもコクトーです。
『刈谷鳴』
職業
『最大
ビギナー(10) 格闘家(50) 狙撃手(50)
盗賊 (50) 剣士 (50) 戦士 (50)
魔法使い(50) 鬼人 (20) 武闘家(60)
冒険者 (99) 狙撃主(70) 獣人 (20)
狂人 (50) 魔術師(60) 薬剤師(60)
神官 (50) 剣闘士(60) 重戦士(70)
龍人 (20) 死龍人(20) ローグ(70)
魔導士 (90) 精霊使い(40) 舞闘家(70)
有効職業
聖魔??の勇者Lv26/?? 大鬼人 Lv29/40
上級獣人Lv20/30 魔人 Lv18/20
探究者 Lv47/99 狙撃王 Lv21/90
上級薬師Lv21/80 上級龍人Lv6/30
死霊術師Lv49/100 アーマーナイトLv14/99
剣闘騎士Lv14/99
非有効職業
呪術師 Lv1/80 死龍王Lv1/30
盗賊王Lv1/100 大魔導士Lv1/100
上級精霊使いLv1/50』
先週はすみませんでした。この時期は体調を崩しがちなんです…
ではまた次回




