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私のゆめ物語  作者: なす
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3/5

第三話 出会い

〜A〜


今日も普段通り部活動に励んでいた。

この楽しい時間の余韻に浸っていたかった。

だからかな、あんな異変に気づかないなんて…


部活の帰り道いつも人通りも車通りも無い道に

1台の黒い車が止まっている。

なんだろうとは思ったが

気にも留めずに通ろうとした。

しかし体に衝撃が走った。

「痛いっ」

気づいた時にはもう遅く私は車に乗せられた。


あーミスったな

警戒しとくべきだったのかな


という後悔の念や


これであの日常から抜け出せるのかな

親に会わなくて済むのか


という希望が見えた。


私このまま死ぬのかなぁ

友達にも会えないのかぁ

そんなことを考えていると

私を誘拐した男が口を開いた。

「なんでお前はそんなに冷静なんだ?」

だってさー!

誘拐しといて何言ってんだろーね。

まぁ素直に答える気もないし黙っとくけど

「………」

無視してそっぽ向いてたら男は

「ごめんな」

とボソリとつぶやき

車をどこかに向かわせていた。


20分ほど車に揺られ

どこか廃墟のような場所についた。

汚ねぇ場所

そうは思うが犯人刺激させてもあれだから

黙っていた。


そこからしばらく経って犯人さんに話を聞いてた。

なにやら捕まりたかったらしい

「ならなんで攫うんだよ

もっと捕まりやすいやつにしろよー」

私がそういうと男は静かに下を向いた。


「で?これからどーすんの?出頭?」


私の質問に彼は答えずただ

焦った顔をしてスマホを見ていた。


そしてそのまま私は眠ってしまった。

―――――――――――――――――――――

〜B〜

今日こそやってやる。

彼女の下校道だって調べたんだ。

この毎日から抜け出してやるんだ。


路肩に車を止めしばらく経つと彼女が歩いてきた。

車を見て一瞬不思議そうな顔をしていたが、

その後歩いてきた。

今だっ!


「痛いっ」


彼女の声が静寂な空間に響く

まずいバレる

そう感じた俺は後部座席に彼女を押し込むのだった。


乗せたあと彼女はずっと何かを考えていた。

空気に耐えれなかったのと申し訳なさで

「なんでお前はそんな冷静なんだ?」

と聞いてみた。

もちろん返事など返ってくるわけもなく

沈黙が続いた。


そりゃそうだ、

いきなり知らない男に連れ去られて

いきなり人生が変わったんだ


考えているうちに自然と

「ごめんな」

と呟いていた。


しばらく運転し町外れの廃墟についた。

ここは元々おばあちゃんの別荘だった場所だ。

亡くなったときに俺が受け継いだが

それっきり行ってなかった。


中に入ってしばらくたつとようやく

彼女も口を開いてくれるようになった。


「なんで?」

という素朴な質問に俺は馬鹿正直に答えてしまった。


理由を話し、少し経ったあとに彼女は


「なんで誘拐なんだよ

もっと捕まりやすいのにしろよ」


的なことを言った。

バチくそ正論だ。


謝罪かなんかしようと思い口を開こうとした瞬間

スマホに通知がきた。

なんだろうと思い見てみると


親のみを誘拐及び殺害する

組織が現れたとのニュースだった。


そのニュースを見て1人の顔が思い浮かぶ

彼は今何をしているのだろう

道を踏み外していないだろうか、


中学時代の後輩に、この事件のような妄想を嬉々として語っている後輩がいたのだ。


しばらくして俺はこの後輩と再開することになる。

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