やっと帰れるぜマイホーム
全部捏造
注意
ようやく解散だぜ!
ビバマイホーム!
「若、大事ありませんか」
「彦丸」
「お疲れのご様子でいらしたので」
なんと気の使える男なんだ。
感動しちゃうぜ。
「大丈夫だよ」
「なら良いのですが…」
あの後、すぐに解散することが殿の部下から伝えられた。
いや〜信長怖かったよ〜
あんなん現代だったらパワハラだよ。
パワハラが違くても何かしらのハラスメントに該当するよ。
帰るときにもう一回会ったけど、もう二度と会いたくないな。
「喜太郎行くぞ」
「はい、殿」
「また乗るか?」
ニヤニヤしながら馬に乗った殿が自分の前を叩く。
「ははは」
絶対やだ。
もうあんなとこ御免だね。
とは言えないので愛想笑いしとく。
「若、馬の準備が整いました」
ナイスタイミング、さすが治兵衛。
というわけで俺は治兵衛と彦丸と仲良く一緒に帰ることになった。
「三郎殿はとんでもない男でしたね」
治兵衛が呟くように言う。
「たしかに…ただのうつけ者とは違うように見えましたね」
「頭が足りないお前にしては良くやるではないか」
「はぁ?」
喧嘩すんなよぉ〜
子供じゃな…子供かぁ…
ここから美濃までは結構長い。
いや子供からしたらね。大人からは分からんよ。
行きも結構ガタガタしていて歩きづらかったな。
俺前世馬乗ったことなかったからさ。
普通にみんな乗れるんだよね、この時代の子。
彦丸はもちろん、治兵衛も。
こういう所でジェネギャ感じるよな。
使い方合ってるかな?
「若」
「ん?」
「その…若は殿と若殿についてどうお考えなのですか」
おぉデリケートクエスチョン本日二回目。
同じ質問三郎殿にも貰ったぞ。
それに答えたの君も見てたでしょ。
「…私には分かりかねます。この世に親子の縁はあってないようなものです」
「いくら若がお父上と仲がよろしいとは言え、殿と上手くやって欲しいとは…なかなか思えることではありませぬ。」
なるほど。
この時代は親子のあれこれが現代に比べて薄いってことか。
「俺は別に殿がどうので仲良くして欲しいわけじゃない」
「あのままでは父上があまりに…」
可哀想…うーん、可哀想と言うか…
「そうにございますか」
治兵衛が口角をキュッと上げる。
「甘すぎるのかな俺」
「いえ」
その若のままで良いのです。
治兵衛と彦丸はそう言ってくれる。
優しいなぁ〜
二人こそ甘いよね〜
「帰ろうか」
「ええ」




