隼人佐からの報告
「やはり半兵衛の策は当たったか」
「はい、それは見事に」
現在皆は絶賛お片付け中である。
そんな様子を見ながら、俺は隼人佐に報告を受けていた。
今回の戦、うちの軍はいわゆる挟み撃ちというやつを策として講じた。
もちろんうちの軍師、半兵衛が考えたものだ。
結構メジャーな作戦と思ったけど、流石半兵衛といったところ。
うまく事を運ばせたらしい。
挟み撃ち要員の延永ブラザーズの功労もあるだろう。
「褒美はたくさん取らせねば」
「それがよろしいかと存じます」
「お前は何がほしいんだ?」
すると隼人佐は一瞬考え込んだ後、首を振りながら答えた。
「私は結構にございます」
「そうか?貰えるものは貰っておいた方が良いと思うぞ」
「……いえ」
頑固だなこの人。
自分の意見を曲げない、という点においてはおじいちゃんそっくりかも。
ほかは全然似ても似つかないけど。
「まぁ、それはまた後で聞く」
「はっ」
多分この人は後で聞いても長そう。
素直に受け取っておけば良いのにね。
「それにしても竹中殿には驚かされました」
おっ、話をそらした。
「上手くやっていたか?年上ばかりだったので心配していたが」
「今回の戦に参加した者でそのように気性の荒い者はいなかったようです」
確かに今回の参加メンバーはみんな大人っぽかったな。
牧村殿はあまり関わったことないけど、見た感じ良い人そうだったし。
「最初は遠慮も見られましたが戦が終盤に近づくにつれ、それもなくなっていったようです」
「それは良かった。のびのび軍師としての任を全うできたのだな」
「はい、敵の大将を逃したと知った時はよほど悔しかったのか、陣で大暴れしていましたが」
半兵衛サン?
君そんな感じだっけ?
よほど悔しかった……よほどすぎるな。
さっきもちょっと本人と話したけど、一生の不覚的なこと言っていたし。
後で聞いておこう。
でもやっぱり半兵衛はちょっとサイコパスの気が……やめておこう。




