今世初、友達ができました
今回も幼名の創作があります。
竹中(岩手)重治→治兵衛
桑原直昌→彦丸
さすが父上。
仕事が早い、早すぎる。
「岩手重元が次男、治兵衛にございます」
「桑原直元が嫡男、彦丸にございます」
目の前で頭を下げる二人。
父上が用意してくれた遊び相手である。
うーん、早い。
あれから2日しか経っていない。
「俺は喜太郎。二人ともよろしく」
「存じております!!」
おぉ、彦丸クンの勢いがすごい。
それを冷めた目で見ているのが治兵衛クン。
「二人のことはどうやって呼んだらいい?」
「なんでも構いませぬ!」
「ソウデスカ」
まずい押され気味だ。
「…二人はいくつ?」
「今年で八つになりました」
じゃあ彦丸クン三歳上か。
「私は九つにございます」
「四つ…」
だいぶ上だ。
この時代の感覚は未だに掴めないが、元・現代の高校生から見ると結構な差だ。
どうしよう。
確かに精神年齢が大きく上回っている。
だけど前世含めてもこんな年上のお兄さんと遊んだことないぞ。
今世になってからは貞ちゃんとしか遊んでこなかったし。
ていうか治兵衛クン大人すぎない?
彦丸クンぐらい子供っぽくても…子供すぎるか。
「二人に来てもらったのはね、俺の遊び相手になってほしいんだ」
「遊び相手…ですか?」
頷きながら二人に近づく。
「でも俺、遊びとか全然知らないから教えてほしいなーなんて…」
これはもう相手に頼るしかない。
だって知らないんだもの。仕方ない。
「…相撲がよいのでは?」
さっそく彦丸クンからの発案である。
「彦丸クンはよく相撲をやるの?」
「クン…?はい、よく兄弟と取ります」
へぇ~そんな感じなんだ。
「治兵衛クンは?」
「私はそんなに」
でしょうね。
「コイツはそのようなことには加わりませぬ」
おや、
「二人は元から知り合いなの?」
「はい、年の行事などで毎回顔を合わせておりました」
「えっそんなのあるの」
なにそれ俺知らない。
「はい、斎藤家の家臣、またその子らが集まるようなものが年に何回か…」
仲間はずれってこと?
流石にショックなんですけど。
「お前の安易な一言が若君の御心を傷つけた」
そんな俺をよそに二人は喧嘩していた。
「無礼な男よのう」
「なんだと治兵衛」
二人とも喧嘩はやめて…疎外感半端じゃないから。
俺が若干落ち込んでいるのを治兵衛クンは察知したようで
「…相撲はやめておきましょう」
と言ってくれた。
有識者の方、いらっしゃったらぜひ…




