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episode:83.5





「ヴェヴェルダ様…」


「なんじゃ、進展でもあったか?ナーメナムよ」


「それが…監視用魔道具で様子を見ていたのですが、屋敷に人の気配がなく、一向に誰も映らないのです。可笑しいと思い探りを入れた所、ルイフ・アリオスはルイフ・シャルムに改め伯爵位を受け取り。ゲンコウ湿地の西の領地を貰いそちらの開拓をしているとの情報を得ました」


「ふぉっふぉっふぉ…伯爵とな。確か11歳と言っていたな、もしかすると親以上の力を持つ逸材かもしれんの。この先儂ら魔王軍にとって厄介な存在になるかもしれん。監視くらいはしておくか、今はまだ脅威とする程でもなかろう」


「その事なのですが…ゲンコウ湿地の西は大草原が広がり、Aランク魔物が生息するセイラルの森が近くにあり、過去に開拓を試みた者は全て失敗し、街など作れる場所ではないと国が管理し放置されていた土地らしいのです」


「なるほどの、何か功績をあげたが良い土地がなかったか、反対が多かったか、誰も反対しないいらぬ土地を渡されたってところかの…。与えられたからには開拓が出来ないとしても2年は最低形だけでも開拓を進めなければならんだろうな。今回の儂らの邪魔にはならなさそうじゃの」


「はい、監視するにも大草原では見つかるリスクも大きいです」



「ふむ、まあ今は気にする程の存在ではない。それに動けん奴を見ている時間も儂らにはない。ルイフ…シャルムだったかの。彼奴からは引き上げてかまわん。それよりもだ、計画まで時間もない作業を進めるのを優先せい」


「かしこまりました、では作業に戻ります。支配状況は現在70%程です。後半年程度と出ています」


「余裕じゃの、実行の日まで気を抜くでないぞ。サイリュースの奴は何をしている?変に干渉されんように動向を探っておくんじゃ」


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