Episode17 夢魔との戦い
「フフフ...!みんな、まとめて、かかってきなさい!」
サキュバスとなったエリーナさんは、ほくそ笑みながら、たくさんの黒い玉を放ってきた。
ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!
僕たちが避けたので、それらは地面に激突し、窪みを作った。まともに、食らえばひとたまりもなさそうだ。
「今のを避けるなんて流石ね。だけど、これは避けられるかしら?」
続いて、エリーナさんは、無詠唱で闇の針やら闇の刃やらをたくさん、撃ってきた。避けられないと判断した僕は
「プロテクト!」
と唱え、それを防いだ。それから、彼女に杖を向け、
「シャインズ・ボール!」
と唱える。しかし、それはあっさりと防がれてしまった。
そして、次の攻撃。エリーナさんは黒い光線を何度も放ってきた。僕は、剣を抜き、魔力を貯め、ソードビームを放った。
「そんなのもの!」
彼女はそれをまた防いだ。その瞬間、僕は、
「モーメント!」
と、唱え一気に距離を詰め、拳に光を宿し、彼女を殴ろうとした。しかし、また防がれた。それどころか、反撃を食らい、僕は地面に叩きつけられた。
「くっ!」
僕は、痛みを覚えながら、歯軋りをする。
「嫌っ!嫌よっ!お姉ちゃん!」
テーラは絶望して動けそうにもない。動けても、姉との戦いは拒むだろう。と、彼女に向かって、大きな黒の針が飛んでいった。
「クソッ!間に合わない!」
ドーン!
「危ないところだったわね!」
マリアがテーラを見て言う。どうやら、彼女が守ってくれたようだ。
「ありがとう、マリア!」
僕は彼女にお礼を言う。
「守るのが、仲間の務めでしょ?私は当然のことをしたまでだわ!」
「あぁ。」
彼女の言葉に、僕はうなずく。
「そこから、動かないでね、テーラ。」
マリアがテーラに言う。
「え、えぇ...。お、お姉ちゃん...どうしちゃったの...?」
「さぁね。でも、1つだか確かなことがあるわ。」
「な、何...?」
「今のエリーナに、私たちの声は届かないってことよ!」
「そ、そんな...!」
テーラにたくさんの闇の刃が襲いかかる。
ドーン!
マリアは唱えて、それを防いだ。
「あ、ありがとう...。」
「何回でも守ってあげる!」
「バーロン!ニコラス!テーラは戦えそうにない!それに、マリアは見ての通り、彼女を守っている!僕たちだけで、止めるぞ!」
僕は2人にそう伝える。
「あぁ。」
「うん。」
すると、2人もうなずいたくれた。
「行くぞ!」
僕は剣を強く握り、バーロンは剣を抜き、ニコラスは銃を構える。それを見て、エリーナさんもほくそ笑みながら、僕たちに手をかざした。
「引っ込みなさい!」
と、どこからか声が聞こえてきた。その瞬間、エリーナさんは「承知しました。」
と、言って消えていった。
そして、レイカーの地下の入り口から声の主が現れた。その主とは...
「オーロラさん!?」
僕は大いに驚く。すると、オーロラさんは
「みんな、久しぶりね。」
と、言って、フッと小さな笑い声を出した。




