茜と過ごす昼休み 5 ≪一方その頃②≫
一方その頃。
朝霞学園高校生徒会室にて。
この組織の長である、柏愛は室内で昼食を食べていた。
その横では、美味しそうに弁当を頬張る会長補佐である宇佐美七海〔うさみななみ〕の姿がある。
愛と七海は同級生であり、共に高校三年である。
が、七海単体を捉えると、その容姿からは決して同年代とは思えない。
まず、七海の身長だ。
彼女の身長は149㎝しかない。小学高学年か中学生クラスである。いや、もしかしたら彼女らよりも低いかもしれない。制服こそこの学校のものだが、普通にランドセルを背負ってもいてもおかしくはない。
そして髪型だが、七海は桜色をした髪を小さくツインテールにしている。髪を纏めるリボンは対象の青色を使い、そのリボンも長いのか、だらんと肩くらいまで垂れ下がっている。その要素も彼女をより一層幼くしているのだ。
一部の趣向には大ウケする事間違いない。
こんな容姿だからか、同級生だけではなく下級生にもしばしばマスコット扱いをされる。女子にはギューっと熱い抱擁をさせられ、男子からは弄られからかいを受けるのだ。
そんな七海が弁当を食べ終えて、愛に話しかける。
「ねえねえ愛!」
「どうしたの?」
元気な七海とは反し、愛はおっとりとした雰囲気を醸し出す。
七海とは対称な抜群のプロモーション。
背丈も普通の女子よりは高いし、その分脚も長い。胸もある方だし、ウエストのくびれも美しい。
髪は基本黒く、生糸のような美しい光沢を持ち、腰まで真っ直ぐに伸びている。
容姿だけではない。頭脳明晰で学園トップクラスの成績を誇る。
性格も温和。まさに有り余る能力の持ち主である。
そんな彼女ゆえ愛のファンとなる者も多い。特に女子からの人気は絶大である。
「今度の新入生に愛の弟君がいるんでしょ?」
「ええ、そうよ」
ここでも晶の話題になる。
「ねぇ、どんな子なの?」
興味津々と言わんばかりの目で愛を見る。
そんな姿を見て愛は微笑を浮かべた。
「晶は、自慢の弟よ」




