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彼と彼女たち  作者:
第1章
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最初の席替えから始まる恋 6

 茜は朝の一件を早く謝らなければと思っていた。

 いや、その場で謝りはしたが、あれは勢いでやったものだったため、きちんとした形で謝りたいと茜は思っていた。


 しかし、思うようにはいかない。


 先程から晶は二人の女子に話しかけられてそちらに忙しかった。まるで自分の入る余地がない。


 それでも晶と一緒に学級委員ができると知ったときは驚いた。普通なら絶対拒んだだろう。しかしそれも、晶と一緒ならば別なのだ。

 晶となにか共通点があればその後のアクションも起こしやすいから。


 そして、晶と今日の午後、中央委員会と呼ばれる会議に出席することになった。これも茜にとっては大きなチャンスだ。

 なぜなら会議は午後からで、今日は午前までの日程。ここで自分が誘えばお昼を共にできる。理由も尤もらしいことを並べれば不審な点はない。


 ……よし。


 茜は思い切って晶を誘うことにした。







 *    *     *     *



「ん? どうかした?」


「あ、えっと…ね。柏君は、お昼どうするのかなって」


「俺? うーん、今日は昼までだと思ってたから何も持ってきてないんだよなぁ。多分食堂か購買があるだろうから、適当になんか買って食べようと思ってる」


 ただ、入学初日で全然勝手が分からないため迷うことは必至だ。

 それでも、一回外に出てコンビニにわざわざ行くのは躊躇われる。


「そっか。…ならさ、あたしも一緒していい?」


「…え?」


「どうせ午後も一緒なんだしさ。また集合するのも面倒だし。それに、これから学級委員をやっていくんだから柏君のこと色々知りたいし」


 彼女の言うことは一理ある。

 それ自体に反対する気は全くない。


「ん、分かった」


「やった! ありがと!」


 満面の笑みで喜ぶ金田さん。

 そんなに喜ぶことでもないだろうに。

 ま、一人で飯食うのも寂しいから、ここは感謝しないとな。


「ちょっと待ってて。財布持ってくるから」


 タタタと小走りに自分の席に金田さんが向かう。

 そして、自分の鞄から財布を抜き出して、小走りに戻ってくる。


「お待たせ。じゃ行こう?」


「おう」


 俺と金田さんは教室を出て、まずは食堂を目指した。



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