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原作と改変  作者: ふりまじん


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種籾

海外の支援で、ある国では田んぼに植えて収穫できるように渡した種籾をその日のうちに食べてしまう。

と言うエピソードを聞いたことがある。

もちろん、我らには言い分がある。だって、今貧しいから支援をお願いしているのだから、数ヶ月後の収穫なんて考えられない。それより、今、今、腹をすかした子供達に食べさせてなにが悪いんだ。と。


このエピソードを思い出すような事件が起こった。『エバンゲリオン』の限定映像が盗撮されYoutubeに違法アップロードされたのだそうだ。製作者は削除申請の手続きをするんだけれど、Youtubeに明るい人ではなかったようで、と、いうか、私も知らなかったし、こうして何かをネットで発信している私たちにも言えるのだけれど、

Youtubeでは、権利侵害などの申請をすると、権利を侵害した相手側にも審議のために送られた画像を見せるのだそうだ。で、高画質の、ネットで投稿できる状態の画像を権利侵害者に送り、それを、奴らが拡散したのだそうだ。


日本と海外の考えは違う。


違法にアップロードしたことに怒る日本人に対して、海外では概ね、違法アップロードをした人を称賛する流れになっているようだった。

ま、気持ちはわかる。

自分達もその画像が見たい。とても見たいと思うファンは海外にいる。日本人ですら入れないような人気の、そして人数限定のイベントに行けるわけはない。頑張ってもどうにもならない。これってずるくない?

そんな気持ちなんだと思う。


で、違法にアップロードをした人を称賛したり、高画質の画像を間違って送ってしまった担当者を馬鹿にするようなコメントも溢れてくる。


末端で失調した人たちには悪意の意識はほぼない。

だって、彼らにとっては日本のアニメはYoutubeの違法アップロードとかから知った文化なのだから。

最近になって、ネットテレビなどで合法的に見られるようにはなっているけれど、これでいいと考える土壌はあったんだと思う。(あくまで私の考察だが)ちなみに、権利関係の厳しいディズニー社の作品では違法アップロードの人も警戒して、あまり上がらないのだそうだ。(自分で調べたわけではないし、国によって事情は違うと思うけれど。)

まあ、他に二次文化というものを履き違えているというのもあるんだと思う。


彼らにとっては、自分達に見せない制作者が悪いのだ。そして、違法アップロードをしてくれた人は『鼠小僧』のような義賊のように見えるのだろう。

彼らの言い分では、このままでは、お蔵入りになって自分たちは見られないなら、称賛されずに仕舞われる作品を救い出して作品を愛する人たちにみんなの元へ届けた。これで作品が救われた!Youtubeに上げなかった制作者が時代遅れのバカなんだ!!!と、いう理論になっているみたいだ。

初めから、YouTubeで上げればよかったんだ。


という理論なんだと思う。それは泥棒行為だと日本人に言われても怒り出すだけだ。

鼠小僧を見る気持ちなのだろう。

生活が厳しいのは金持ちが悪い。金持ちは有り余る金を持っているんだから、貧しい自分達を助けるべきだ。

鼠小僧がくれたお金で自分達は助かったんだ。何が悪いのか?


でも、本当に、それは作品を助けたことになるのだろうか?


末端で作品を見た人は、公式でも非公式でも、YouTubeに広告を見るという対価を払う。払ったのだから問題ないと思ってしまう。

自分が払ったその対価がどこに行くかには気が行かないのだ。もしくは、公式が出しさえすればそちらを見るのだから、アップしてない制作者が悪い。という考えなのだろうか。


まあ、そこから万策尽きた公式がその画像を公式としてYouTubeにアップした。

結局、アップするなら、初めからすればいいじゃん。と、彼らは思っているのだと思う。


そして、全ては解決して、みんなが幸せに、なったのかは、わからない。

なんで、限定で公開することにしたのか、これにも先の未来があったはずなのだから。


今回、公開されたのは、物語の展開とは少し違う、IFの世界線での小さなエンディング。

本編の 映画のエンディングで不満を持ってしまったファンへの公式の二次創作のようなものだったらしい。


本来、物語の筋的に結ばれない、ありえない、素敵な結末の話をファンが作ることを夢小説というらしいけれど、それに近い内容らしかった。(確認したい人は現在公開されているから公式の画像を視聴してみてもいいと思う。)

でも、こういう内容の場合、ファンによって感想が変わるから、人数を限定して様子を見たかったのかもしれない。そして、ここからこの先の展開を考えたかったのだと思う。

確かに、この映像は一般公開されたけれど、この為に、未来にあったかもしれない、他のキャラのIF展開や様々な物語は無くなったかもしれない。


日本人が約束事を守って、DVDとか本を買って製作者を応援するのって、この先の、見えない収穫を夢見てるからなんだと思う。

今回のイベントで成功していたら、もっと大きな展開に繋がるんじゃないかって考える人は多いのだと思う。

つまり、1つのイベントは、未来の種籾であって、食糧ではないんだと思う。

ここで成功して、そこから資金ぐりを整えて、ファンの意向や動向を調査してって。


でも、海外では仕上がった作品は食糧で、そこで消費して終わらせるものなんだな、次の展開を考えないんだな、と、思った。


確かに遠くの国で見られないってのは悲しいと思う。でも、自分が違反で訴えられて出された動画を拡散するとか、訳がわからないと思う。見せて欲しいと署名するとかお願いするって考えに至らないのはよくわからない気がした。いや、生まれた時からネット動画があったら考えは違うのかもしれないけれど。ついでにどう頑張っても権利元だって証明されるようなものにも面倒な手続きがあるなんて海外、面倒くさいなって思う。まあ、この辺りはこれから面倒に改変されてゆくのだと思う。

なんだか、ディズニーが権利関係が厳しいと言われる理由がわかった気がした。

YouTubeは、日本で使っていても海外のルールで進らしいのでこれからはそんな事にも気を使わないといけないんだなと思った。


ここから、どう共存するのか、細かいルールを私が理解してゆくのか、考えることはいっぱいあるなって思った。






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