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当時小学5年の3人のクソガキ女児どもと別れ東京の会社に就職した。7年後、重いうつ病になり体調を崩し地元に帰るととんでもない事になっていた(転載中)  作者: 楽
第一章 7年

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5、俺達の過去

 美弥は何だかベタベタな気がする。

 18歳のぴちぴちの女子高生なんだからそれはいけない。

 そこら辺に居る様なおっさんに抱きつくのを止める様に教えないといけないだろうとは思う。

 そう考えながら俺は美弥と共に居酒屋に戻る。

 するとそこでは叔父さん、萩原さんが酔いつぶれて寝ていた。


「全く」


 その様な事を言うともえさんと叔母さん。

 それからくすっと笑いながら寝ている叔父さんと萩原さんの身体にタオルを被せてあげてから笑みを浮かべる。


「まあなんというか。この人が一番心配していたのよ」

「何をですか?」

「この人は頑固だけど貴方の行く末を心配していた。雪穂くんのね。心から心配していた。この人にとっては雪穂くんは息子の様な存在だから」

「!」


 俺は叔父さんを見る。

 そして未来と美弥も「私達も心配していました」と言う。

 その言葉に過去を思い出す。

 俺は目を閉じる。


「林田!遅いんだよ!!!!!」


 何故かこのタイミングで嫌気が。

 全てを壊した上司の顔が浮かぶ。

 存分にこき使われ棄てられた俺の世界。

 初めからここで挑んでいれば良かったのだ。

 大学に行く道を選べば良かったのだ。

 それなのに。


「馬鹿だな。俺」


 そう呟きながら俺は唇を噛む。

 そして顔を上げる。

 叔母さんもみんな俺を見ていた。

 俺はその事に苦笑した。


「ありがとうございます」


 そして俺はそう言いながら叔父さんを見る。

 叔父さんは酒瓶を持って座敷に転がっていた。

 美弥もそうだが未来の父親も。

 俺は迷惑をかけた。


「お兄さん」

「何だ?未来」

「戻って来てくれてありがとうございました」

「……気にすんな」


 それから俺は苦笑しながら酒瓶を拾い集める。

 そして机に置いてから片づけをする。

 未来と美弥も手伝ってくれた。

 そうしてから叔母さんの運転で家に帰った。


 ☆


 翌日になって俺は上司の悪夢で目が覚めた。

 現時点は午前4時半だ。

 この時間は辞めた会社の出社の時間。

 そして午後10時まで出社だ。

 地獄だった。

 脂汗、動悸が収まらない。


「クソ」


 そして俺は窓から外を見る。

 田舎の町の朝だ。

 俺はランニング着を着てゆっくり玄関から表に出てから靴の紐を結ぶ。

 まさか数年前に太って入らなかったランニング着がこうもあっさり。

 体重も胃潰瘍、ストレスで10キロ近く軽く落ちたしな。


「ああ忌々しいな」


 そんな事を言いながら俺は薄暗い世界を歩いてから運動をしに行く。

 すると「あら。雪ちゃん」と声がした。

 ばあやが農作業姿で腰を叩きながら居た。

 俺は「ばあや。おはよう」と言う。


「今から?何処に行くんだい?」

「ああ。運動でね。少し出て来る」

「そうね」


 ばあやは俺を見ながら笑みを浮かべる。

 俺は「手伝おうか?」と聞くが。

 ばあやは「うんにゃ」と返事をした。

 それから「大丈夫」と言う。


「気をつけて」

「うん。直ぐ帰って来るから」


 そして俺は土を蹴る様にしながら実家を後にする。

 それから小走りをしていると近所のお婆さんの坂本さんが「おはよう。朝から偉いね」と言ってきた。

 植木鉢に水をあげている。

 俺は「おはようございます」と言いながら花を見る。


「これは何の花ですか?」

「ポピーだね。私が好きな花なのよ」

「そうなんですね」


 坂本さんは丸眼鏡を上げながらニコニコする。

 俺はそんな坂本さんに「朝早いですね」と言う。

 すると坂本さんは「お婆ちゃんになるとね。朝が早くなるのよ」と笑みを浮かべながら俺を見る。


「それにしても嬉しいわね」

「何がですか?」

「この地区に若い子が戻って来たのがね」

「俺そんなに若くないですよ?」

「いんや。私から見たら若いよ。子供みたいなものよ」


 坂本さんは「今から何処に行くの?」と聞いてくる。

 俺は目の前の田んぼ道を見ながら「適当です。運動してきます」と返事をした。

 すると坂本さんは「そうなんだねぇ。気をつけてね」と言う。

 俺は会釈して「はい。じゃあ」と言葉を発する。


 そして駆け出してから交差点、駐在所を通り過ぎる。

 それから俺は駆け出していると目の前に商店が見えた。

 古い民家の駄菓子屋である。


「駄菓子か……」


 そんな事を呟きながら駆けた。

 クソガキとの思い出が蘇る。

 するとスマホの電話が鳴る。

 俺は「?」を浮かべて観ると未来からだった。

 立ち止まりながら俺はスマホを観る。


「どうしたんだ?朝早くから」

「お兄さん。ごめんなさい。実は少し話がありまして」

「ああ」

「今度、部活の大会があってそれに来てくれませんか?」

「部活の大会?」

「はい。実は私、弓道部で」


 その言葉に俺は驚く。

 そして目を丸くしながら「弓道か?身体が弱かったのに凄いな」と言う。

 すると未来は「はい」と言いながら笑みを浮かべた。

 懐かしい記憶だな。

 今から6年前の話にはなるが俺達がまだ学生だった時。

 そうだな。


 ☆


 誕生日を迎えて18歳になった最初の話だが。

 俺は美弥達とまだ知り合って無かった時。

 3月に高校2年生から進級し。

 進学か就職か?で高校3年生でクソ忙しく過ごしていた。

 そんなある日の事。


「大丈夫か!」

「は、はい」


 丁度、学校に通う時に同じく小学校に通おうとしていた久留米美弥が赤信号。

 信号無視の車に横断歩道で跳ねられそうになったのを俺が体当たりしてそのまま頭を守って庇って救ったのだ。

 美弥は奇跡的に擦り傷がある程度で済んだのだが。

 酷い話だった。


「これはひき逃げだ。警察に言わないとな」

「あり、ありがとうございました」


 そして美弥は安堵から泣き始める。

 俺は無言になりながらその姿を見る。

 周りの大人とか小学生が心配そうに見ている中で警察に警察と救急車を呼んでから俺は事情を説明してから俺は警察に呼び止められたがそのまま学校に登校した。

 事を大きくしたくなかったからなのだが。

 だが。


 ☆


 で、その後にどうなったかというと俺の着ていた制服を頼りに警察が学校に来てから俺は結局、警察署で感謝状を受け取る羽目になってしまった。

 職員室に呼ばれた時に相当ドキッとしたが。

 それから久留米の叔父さんと叔母さんがわざわざ俺の家に来て俺に感謝を伝えてきてから久留米美弥と知り合いになったのだった。

 以来、久留米美弥は俺の家に遊びに来たりする子供になった。

 それが6年前の3月だった。


 で、この後。

 俺は未来と唯華友知り合いになっていくのだが……。

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