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当時小学5年の3人のクソガキ女児どもと別れ東京の会社に就職した。7年後、重いうつ病になり体調を崩し地元に帰るととんでもない事になっていた(転載中)  作者: 楽
第一章 7年

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3、2人目のクソガキ

「全く。君という人は」


 叔父さんは腕組みしながらぶつぶつ言う。

 俺は苦笑いを浮かべながら叔父さんを見ていた。

 すると美弥が「お父さん。大丈夫だって」と言ってから苦笑い。

 叔母さんはその事に冷たいココアを出しながら「あはは」と言っていた。


「まあそれはさておき。よく帰って来たわね。雪穂さん」


 その様に叔母さんは優しい笑顔で言う。

 俺は「ただいまです」と話しながら美弥を見た。

 美弥は笑みを浮かべてから自然と俺に寄り添ってきた。

 いやあのな。


「美弥。お前な」

「えへへ。久々のお兄ちゃんだし」


 俺は「もう18歳なんだぞお前。少しは加減してくれよ。子供じゃないんだから」と苦笑して言う。

 すると美弥は頬をわざわざ膨らませてからムスッとした。

 それから「良いじゃん別に」と言う。

 変わらないな。

 こうしてムスッとしてわざわざ頬を真っ赤に膨らませる癖も何も変わらない。


「美弥」

「何?」

「すまなかった」


 気がつくと俺はそう謝っていた。

 それから嘲る様に笑う。

 そんな姿を見た美弥は「仕方がないから」と俺をジッと見据える。

 俺は「?」を浮かべてから美弥を見る。

 美弥は「もう何処にも行かないって約束してよ」と悲しげな顔をする。

 その悲しげな顔にズキンと胸にナイフが突き立てられる感情になってから眉を顰めた。

 空気が澱んで誰も喋らなくなる。


 その時だった。


 インターフォンが鳴った。

 それから叔母さんがドアを開けに向かう。

 そして「美弥。未来ちゃんよ」と言いにリビングに戻って来た。

 俺は「!」となる。

 未来、か。


 叔母さんの言葉に美弥はゆっくり立ち上がりそのままドアを開けてから出て行く。

 それから「未来。お兄ちゃんも居るよ」と未来と話して戻って来る。

 そして愕然とした。

 そこに居たのは未来だとは思うが。


「お久しぶりです」

「み、未来、か?」

「はい。秋元未来です」


 セミロングの黒髪を青い宝石?のカチューシャで纏めている。

 顔立ちは目鼻立ちが成長し凄まじい美人になっていた。

 泣きぼくろがあるだけで顔は美しい。

 そこらの女優には勝ると思う。

 お淑やかな感じの美しいお嬢様、というか。


「み、未来、嘘だろ。めちゃくちゃ可愛いな」

「お兄さん。ありがとうございます」


 未来は俺に近付いて来る。

 それから俺を見上げた。

 俺はガタンと椅子を鳴らして慌てて立ち上がり心臓を鳴らした。

 未来は少し大人びた感じで「お久しぶりです。本当に」と言いながら涙を浮かべた。

 真珠の様な涙を。


「未来……」

「お兄ちゃん。言ったでしょ。みんな待っていたって」


 俺は涙を流してから嗚咽を漏らす未来を見る。

 そして身長が10センチぐらい違う彼女の頭を撫でてから「すまない」と言う。

 未来は「お兄さん?」と話した。


「俺は」


 そう言ってから唇を噛む。

 俺はハンカチを取り出した。

 それから未来の涙を拭う。

 化粧もしてないとは思うが本当にモナリザの如く美しい。

 人は成長するんだな、やはり。


「ありがとうございます。お兄さん」


 俺は未来の頭を撫でた。

 それから「俺が馬鹿だったんだよな」と言う。

 そして美弥を見る。

 美弥も俺を複雑な顔で見ていた。


 ☆


 美弥と未来が揃い。

 叔父さんの提案でファミレスは、まあ無いが飲食店に行く為に表に外に出る。

 車に乗って移動をした。

 美弥と未来は俺の左右に乗っている。

 な、何だかこれはこれでいけない気分だ。


「お兄さん」

「あ、ああ。どうした」

「お兄さんはうつ病ってお聞きしましたが……」

「ああ。そうだな。今でもフラッシュバックが起こったりするよ。胃潰瘍にもなったしな」


 すると未来は俺に向いた。

 そしてバッと俺の頭を持ってから自らのきょにゅ、胸に押し付けた……ふあ!?

 俺はまさかの行動に唖然とする。

 美弥が「ちょ!」と言う。


「頑張りましたね。お兄さん」


 そう未来は言う。

 その暖かな感触と言葉に暴れる気持ちが抜けた。

 それから「そうだな」と涙が出る。

 そして暫く撫でてもらっていると美弥が「も、もう良いでしょ」と俺から未来を引き剥がした。


「もー!仮にも思春期の女の子なんだから!」

「美弥さんに言われたくないです」

「もー!!!」


 確かにその通りだな。

 そう考えながら2人を見る。

 すると「でも」と言ってから俺に微笑む未来。

 それから「私は嫌じゃ無いです。むしろお兄さんになら身体も全て差し上げても」と言う。

 ふえ?


「は、は!?」

「ちょっと!何を言っているの!?未来!?」

「クス。冗談ですよ」


 未来は柔和に笑う。

 心臓に悪い冗談を言うべきでは無い。

 そう考えながら俺はドキドキを抑える。

 いかんいかん妹分だぞ。

 手を出すなんて考えられない。

 ドキドキしたらいけない。

 平常心を。


「もー。貴方達。あまり暴れないでね」


 そう叔母さんは苦笑しながら後ろを向いてくる。

 俺は「す、すいません」と慌てた。

 その中で車は飲食店街に入って行った。

 そしてとある居酒屋の駐車場に入る。

 この居酒屋……懐かしい。

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