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当時小学5年の3人のクソガキ女児どもと別れ東京の会社に就職した。7年後、重いうつ病になり体調を崩し地元に帰るととんでもない事になっていた(転載中)  作者: 楽
第一章 7年

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12、転覆事故の生き残り

 天神に着いてから俺は3人と巡る。

 この天神には色々な場所がある。

 流石都会と。

 いや違うけど。

 大きな街といえる。


「あっち見てみたい」


 そんな事を言う美弥を見ながら俺達は大きな場所を巡る。

 地下街には数多くの場所がある。

 というか店舗がある。

 だから過ごしやすい感じだ。

 そう考えながら俺は3人と動いていると唯華が「お兄」と言ってきた。

 俺は「どうした?唯華」と聞く。


「うん。楽しいね」

「唯華?」

「私さ。こういう楽しいの初めて」


 そう言いながら満面の笑みを浮かべる唯華。

 俺はそんな姿に笑みを浮かべる。

 それから「そうか」と言った。

 そして俺は3人と移動してインキュー◯に来た。

 懐かしい場所だった。

 じいやによく連れて来てもらっていた。


「わあ。面白そうなゲームが」

「そうだな。そのボードゲームは有名だよな」

「オノポリーだ」

「オノポリーは面白いよね」


 そんな会話をする俺達。

 そしてボードゲームを見てからバックギャモンセットなどを見たりした。

 チェスもある。

 そうだな。

 楽しいよな。


「お兄さん?」

「あ、ああ。どうした」

「なんか顔が。大丈夫ですか?」

「大丈夫だ。すまない」


(コイツらの前では不安定な顔を見せる訳にはいかない)

 そう考えていたのだが。

 考えながら俺は首を振ってから心配そうに見てくる3人を見た。


「唯華。それから美弥、未来」

「はい?」

「俺さ。お前らに出会えて良かった」


 そう言ってから笑みを浮かべる。

 顔を見合わせる3人。

 それから未来が「え?私達もお兄さんに出会えて良かったですよ。だってお兄さん優しいですし」と言う。


「ああ」


 この18年間。

 悲惨な事ばかりで行き詰まっていた。

 正確に言えば俺のじいやが事故死したりとかだ。

 だからこそ俺は。

 そう考えながら俺は3人を見る。


「ありがとうな」

「どうしたんですか?お兄さん」

「いや。感謝の気持ちを伝えたかった」


 俺の顔を目を丸くして見てくる3人。

 それからお互いの顔を見合わせてからニコッと俺に笑みを浮かべた。


 ☆


 ラウンドワ◯に来た。

 それからクレーンゲームを見る。

 クレーンゲームの中にはとても可愛らしいぬいぐるみがあったりした。


「可愛いなぁ」

「お小遣いじゃ足りないね」

「確かにね」


 そんな話をする美弥と未来の2人の傍ら。

 唯華が椅子に座っていた。

 俺は「?」を浮かべてから唯華に「唯華」と声をかける。

 すると唯華は「お兄?」と言う。


「どうしたんだ?寂しそうな顔をしているが」

「うん。疲れちゃって」

「そ、そうなのか?すまない」

「あ、うん。気にしないで。お兄のせいじゃないから」


 唯華の隣に腰掛ける。

 それから前を見てから唯華を見た。

 唯華は「キラキラしてるから疲れちゃって」と言ってから苦笑いをする。

 俺はそんな唯華に「そうか」と言う。


「ねえ。お兄」

「何だ?」

「さっき悩んでいたのもしかしてお兄のお爺ちゃんの件?名前が一緒だからさ」


 その言葉に「!」となる。

 それから「知ってるのか?」と聞く。

 すると唯華は「私のお父さん。お兄のお爺ちゃんの漁船で唯一私のお父さんだけが助かったらしくて。それからうつ病になったんだ」と言う。


「それは……マジか」

「マジだね。お父さん、自らが助かってなんで船長さんは死んだ?という感じだったんだ。だからお父さんうつ病になった」


 確かに乗組員の中に代わり代わりで湘南という人が居た様な気がする。

 大きな漁船だったから乗組員の名前の記憶がイマイチ曖昧だ。

 考えながら唯華を見る。


「お父さんの気持ちは分かるけどお父さんが悪い訳じゃないから」

「……そうだな」

「お兄の前で言うのは失礼に値するかもだけど私は」


 震える唯華。

 実は漁船には7人乗っていた。

 だが12月に転覆したのもあり6人が事故死した。

 俺はその事に唯華を見る。

「そうだったんだな」と唯華の背中に手を添えてから「親父さん。元気か?」と聞く。

 すると唯華は「今は鬱の治療で奔走中かな」と言ってから俯く。


「唯華」

「何?お兄」

「俺はお前が責任を負う必要は無いと思ってるから。もう忘れろ。原因も分からないしな。子供が幾ら考えても無駄だ」


 その言葉に唯華は「でもお爺ちゃん。お兄のお爺ちゃんが」と言う。

 涙を流した。

 本当に心が綺麗な子なんだな。

 そう考えながら俺は唯華の頭をぐしゃぐしゃにしてから抱きしめた。


「唯華。俺さ」

「うん」

「俺はじいやが生きさせたって思う」

「え?」


 唯華は俺を見る。

 それから「唯華の為に生きさせたんだ。じいやの置き土産だ。きっとな」と言う。

 唯華は俺を見ながらじわっと涙を浮かべた。

 そして「お兄。優しいね」と泣いた。


「お兄。ありがとう」


 それから唯華は震えながら涙を流した。

 俺は「ああ」と言ってから唯華の頭に手を添えてから柔和になる。


 ☆


 それからラウンドワ◯でぬいぐるみを取ったりして遊んでから最後にメダルゲームをする事にした。

 すると未来が「お兄さん」と言った。

 俺は「未来。どうした?」と聞く。


「唯華ちゃんの事だけど」

「ああ。唯華か」

「うん。唯華ちゃんに優しくしてあげてね」


 その様に話しながらキャイキャイはしゃぎ美弥と話している唯華を見る。

 俺は「ああ。そうだな」と言う。

 それから「未来もそうだが美弥も唯華も大切にするさ」と話した。


「ありがとう。お兄さん」


 それからメダルゲームの機械の前に戻る未来。

 そしてそのまま2人と遊んだ。

 俺はそんな姿をにこやかに見ていた。


「俺も久々に童心に帰り遊ぶか」


 そしてそう言いながら俺は子供に帰る様に美弥達とメダルゲームで遊んだ。

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