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当時小学5年の3人のクソガキ女児どもと別れ東京の会社に就職した。7年後、重いうつ病になり体調を崩し地元に帰るととんでもない事になっていた(転載中)  作者: 楽
第一章 7年

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11、隣街+都会=クソガキ?

 ☆


 湘南唯華の事は詳しくは知らなかった。

 丁度、美弥の紹介で知り合ったという事だけは知っている。

 生意気なクソガキという事だけは覚えている。

 ある日、空き地に呼び出されて俺は美弥に紹介を受けた。


「この子はね。私達の共通の友人の湘南唯華ちゃん!」

「……宜しく」


 俺を見るなり少し委縮する湘南さん。

 そんな湘南さんに「初めまして」と膝を折って話しかける。

 湘南さんは俺を見てから地面を見てからを繰り返す。


「唯華ちゃん。この人は恐れなくて良いよ。私が保証する」

「オイコラ。この人とはなんだ」

「えへ」


 美弥はてへぺろとする。

 俺は溜息を盛大に吐きながら「なあ。湘南さん」と聞いてみる。

 すると湘南さんは「は、はい」と緊張して返事をする。


「どんな事をして遊ぼうか」

「じゃ、じゃあサッカーで」

「お、良いね。女の子なのにサッカーか」


 確かに褐色肌でしかもスポーツ系な顔をしているしな。

 短髪で動きやすそうな感じだし。

 俺は「負けないぞ」と言いながら湘南さんを見る。

 湘南さんは「あ、はい!」と笑顔で返事をした。


 ☆


 結論から言って。

 というかずるいんだが。

 俺は美弥をジト目で見る。

 美弥は勝ち誇った顔をしていた。


「お前な。一人の男子に対して3人で襲い掛かるとは」

「えへへ」

「えへへ、じゃねーよ」

「アハハ。お兄さん強いです」


 そんな感じで話していると湘南さんが近付いて来る。

 俺は「湘南さん。どうしたんだ」と聞く。

 すると湘南さんは「強かったです」と言いながら笑顔を浮かべた。

 そして「お兄」と言った。


「湘南さん……」

「私の事も唯華で良いっす」

「唯華か。分かった。じゃあ唯華。これからよろしくな」


 それから俺は3人でサッカーをするのを見守りながら俺は少し休憩した。

 そして俺はそのままスポーツドリンクを飲んでから空を見上げる。

 しかし進学も考える時期に入っているな。

 時期は4月。

 あと1年ぐらいしかない。

 そう思っていると未来がやって来た。


「お兄さん」

「ああ。どうしたんだ。未来」

「今度、一緒にどこかに遊びに行きませんか。みんなと一緒に」

「え?しかし」

「良いですから」


 そして笑顔になる未来。

 俺は「この辺りに遊ぶ場所無いから町出るか」と言う。

 すると「え!!!!!」と声がした。

 それは美弥だった。


「この町出るの!?」

「そ、そうだが」

「じゃあとかい行くの!?」

「違うぞ。街に出るぞ」

「え!楽しみ!」


 いやそれだと都会も街もごっちゃかよ。

 そう思いながら俺は顎に手を添える。

 そうだな。

 隣町の天神とかどうなのだろうか。

 天神なら1時間半?ぐらいの時間……しかしなぁ。


「天神とかどうなんだ?」

「それ良いかも!」


 駄目だコイツら。

 マジに都会=天神になって夢見ている。

 しかし小学生を引き連れて天神かぁ。

 間違われそうなんだが。


「お兄さん。だめですか……?」

「うぐ」

「お兄ちゃん!行きたい!!!!!」

「ぐぅ」

「私は生まれて行ったことない」

「ぐは」


 仕方がねぇな!

 そう思いながら俺は未来、美弥、唯華の3人の両親に許可を貰う為に考える。

 それから俺は溜息を吐いた。

 未来の両親が大変だがまあ仕方があるまい。


 ☆


「天神だァ!!!!!」


 許可を何とか得た。

 地下鉄を出てから地下街。

 美弥が叫ぶ。

 俺は「オイ馬鹿。叫ぶな」と注意する。

 すると唯華が「すっげー」と言いながら周りを見渡した。


「若い人、外国人、観光客だね」

「そうだな。確かに」


 未来と唯華がそんな話をする。

 俺はそんな3人を引き連れて歩き出す。

 天神の地下街は所謂、レンガ、洋風の造りの空間だ。

 だけど最新鋭の色々なショップが入っている。


「〇ルコか。行くとするなら」

「確かにそうかもですね。私達、女子ですし」

「それか天神コ〇とかか?」

「それは何というか潰れたって言ってた」


 ああそうだっけ?

 俺はそんな事を考えながら溜息を吐く。

 すると美弥が「トイレ!」と言ってトイレの方角に行った。

 俺はその事に残る2人を見る。


「トイレ行ってきたらどうだ」

「そうですね」

「だね」


 それから俺は3人を見送ってから歩いてトイレの前で待つ。

 すると最初に唯華が出て来た。

 唯華と未来。

 オイ美弥はどうした。


「お前ら。美弥はどうした?」

「美弥ちゃん?美弥ちゃん出て来てないですね」

「まさかアイツ!?」


 連れ去られたとか!?、と思っていたのだが美弥は傍の可愛い人形焼き?らしき店に入って涼んでいた。

 このクソガキ。

 そう思いながら「美弥。お前な。出てたなら言えよ」と言う。

 美弥は「ごめんなさい」と謝る。


「それにしても可愛いね。このお店」

「そうだな。博多人形焼きの店か」


 猫とかもモチーフにある。

 俺はその人形焼きを見ていると唯華が「お兄。どういうのが好き?」と聞いてきた。

 その言葉に「え?俺か?俺は猫かな」と言う。

 唯華は「そうかー」と話してから「可愛いよね」とショーウィンドウを見た。

 俺は「ああ」と返事をした。


「私は猫も好きだけど犬も好きかも。可愛いなぁ」

「美弥はどういう犬が好きだ?」

「私はマルチーズかな」

「マルチーズか。良いな」

「私はお兄さんと同じ猫が好きです」


 そして俺の腕に自らの腕を回してきた未来。

 オイコラ。

 これじゃまるでカップルじゃねーか。

 そう思いながら「未来。こら」と言う。

 美弥が眉を顰めていた。


「未来ちゃんぅ」

「仲が良いんだね」

「唯華も止めてよ!」


 止めるとかそういうんじゃなくて未来を剥がしてくれ。

 これじゃあ誤解に誤解される。

 そう思いながら居ると「あれ?」と声がした。

 高校のクラスメイトの泉里佳子(いずみりかこ)が居た。

 ポニテをしている真面目系の女子だ。


「何をしてるの?」

「あ、ああ。実は」

「デートです」

「……」


 泉が「え」と俺達を見てドン引きしている。

 そりゃそうなる……ってこらぁ!未来は何を言ってんだ!

 泉の気配が下がって行っているからなぁ!


「その子達、しょ、小学生だよね?そ、その」

「泉。誤解だ。デートじゃない。コイツらを天神に遊ばせに来た」

「お兄ちゃんとイチャイチャしています!」

「……」


 ドン引きだ!

 そう思いながら泉に向く。

 泉は「そ、そうなんだ。……じゃ、邪魔だったね」と手を挙げて滅茶苦茶にドン引きして去って行く。

 誤解だっ!

 面倒だぞオイ!

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