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34 セル村に到着

セル村に到着した俺たちは、ルト村と同じように入村手続きを行った。


その後、若葉さんに生活魔法《清》をかけてもらう。


汚れを落とすだけなら、聖魔法《ピュリファイ》よりも生活魔法《清》の方が魔力消費が少ないらしい。


魔力とは何だろうとも思ったが、その辺りを今は深く考えないことにした。


なにせ今日は疲れている。


昨夜は夜襲があり、まともに眠れていないのだ。


セル村はルト村と比べると、かなり活気があるように見えた。


若者の姿が多く、通りには人の往来が絶えない。


その若者たちを相手に商売をしている店も多く見受けられる。


飲み屋らしき店まであった。


ちなみに、この世界での成人は十五歳らしい。


酒も十五歳から飲めるとのことだ。


冒険者登録は十二歳から正会員として登録できるが、それ未満は見習い登録になるらしい。


つまり茉奈ちゃんは、領都ギルセニアで冒険者登録をする際、見習い扱いになるということだ。


その後、村長への挨拶を済ませ、討伐した魔物を売却する。


手続きが終わると、俺たちは宿へ向かった。


宿に到着すると、全員が食堂へ集められる。


そこでヨシュアから今後の予定について説明があった。


「今日から二日ほど、この村に滞在します」


「騎士諸君は、その間に物資の補給を済ませておくように」


「他の皆さんは休暇とします。しっかり英気を養ってください」


そう言って、俺たち一人ひとりに革袋が手渡された。


中を覗くと、銀色の硬貨が十枚ほど入っている。


ヨシュアは続けた。


「皆さんが討伐した魔物の売却金を分配しておきました」


「明日は自由行動とします」


「村を散策しても構いません」


「ただし、皆さんは辺境伯様の客人であることをお忘れなく」


要するに、異世界人であることは口外するなという意味だろう。


俺は、この世界の貨幣価値が分からなかったため質問してみた。


するとヨシュアが説明してくれる。


この世界の貨幣はすべて硬貨で、


鉄貨 → 銅貨 → 銀貨 → 金貨 → 白金貨


の順に価値が高くなるらしい。


鉄貨百枚で銅貨一枚。


銅貨百枚で銀貨一枚。


銀貨百枚で金貨一枚。


金貨百枚で白金貨一枚。


そういう換算になるとのことだった。


宿代は一泊銅貨五十枚。


食事は一食銅貨十枚程度。


ざっくり計算すると、鉄貨一枚が一円くらいの感覚だろうか。


そう考えると、この世界の金銭感覚は日本とそれほど変わらない気がする。


そんなことを考えながら夕食を終える。


すると雪乃さんと茉奈ちゃんが近づいてきた。


「明日の予定について少し話しませんか?」


雪乃さんがそう言う。


俺は頷いた。


「じゃあ、このまま部屋に行きましょうか」


二人も軽く頷く。


こうして俺たちは、三人そろって部屋へ向かった。


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