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英雄譚  作者: 枕木きのこ
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ロク

 作戦は、見事に成功した、と言ってもよかった。結果的に見て、この作戦のよかったところは、決して相手を殺すほどの威力を持っていない、というところだろう。そうであれば、彼らは巣へ帰り、一部始終を報告する。教祖の耳に、男の存在がしっかりと刻まれる。

 しかし彼は今、僕たちに手を出せない。と、考えていた。

 男の言った「彼はおそらく遠距離でも対象をはっきりと思い浮かべれば破壊することができる」というワードが、引っかかっていたのだ。そして、過去に起きた、台風、地震、地下鉄内および警察署内の人間の殺戮、結界、この全てが「場に影響を及ぼしている」という点で共通することを導いた。つまり教祖は「場」ないしその「場にいる人間」にしか能力を発露できない。そうであれば「男」個人を能力で殺すことは、彼にはできない。

 これは一種の賭けだったが、幸いにも、勝つことができた。

 そしてここから導き出せる結論として、乗り込んでしまえば、彼は自分をも巻き込まない限り、能力によって僕たちを殺すことはできない、ということだ。

 何より、彼らにしても、こちらの手の内は見えていないのだ。僕の存在を認識していない限り、どんな能力か、きっと想像もできていない。役割分担ができるところも、こちらとしては利点だった。

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