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QK -1213-  作者: 黄黒真直
第8章 二学期
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第83.5話 5/4

 ファミレスで、橘は憔悴しきっていた。


橘「さぁどうだ、二人とも……。かれこれ五時間、私らの話を聞いたわけだけど?」


 反対に結城と慧は元気だった。


結城「楽しかったわ! タンパク質のことこんなに語ったの初めて!」


慧「うん、私も楽しかった!」


橘「君らに聞いてないよ! 遠野と氷川だよ! 二人の進路を決めるのが目的だったろ?」


氷川「やっぱり私は文系かな。どの話も面白かったけど、私は数とか分子とか相手にするより、人を相手にする方が好きだと思う」


橘「よし、決意が固まったなら、話した価値がある。遠野は?」


遠野「ん~……」


 十五杯目のジュース(糖分補給)を終えた遠野が、高らかに宣言した。


遠野「決めた! うちは情報にする!」


橘「なんでだーーっ!!」


氷川「ちょ、静かに静かに」


橘「文系と理系の話聞いて、なんで情報になるんだよ!?」


遠野「違うんだよ。聞いて」


橘「おう、聞いてやる」


遠野「剣持が、最近は数学の研究にもパソコン使うって言ってたじゃん? パソコンで新しいそすーを見つけてるって」


慧「言ったね」


遠野「結城も、すっごい複雑な分子をパソコンで探してるって言ってたし」


結城「言ったわ」


遠野「橘だって、法律の整理や古典の分析にパソコンが使われてるって言ったでしょ」


橘「言ったな」


遠野「つまり、パソコンが一番偉い」


橘「…………案外理に適ってるな」


遠野「ふっふーん。うちがすっごいパソコン作って、みんなの勉強をサポートするよ!」


 遠野は鼻高々だった。

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