vs次元竜 2
蒼青剣 “水斂“ A+
黒々とした蒼い剣に魔力を流すと刀身から淡い光が漏れる。それに引き寄せられるようにポコポコと水塊が大きくなっていく。
大海竜の爪を媒介にして作られた魔剣は魔力を通して意識した通りに水を操ることができる。その性質上、有視界ないという限度はあるにせよ制限なく自在に水を操れるようになった。
“水抗牢“対象を水で取り囲み、抵抗力を増させることで疲労させる。相手を殺さないことを前提とした時の能力を自身に使う。
角や爪が次元を超えてくるにしても体まではそうはいかない。リリアムを取り巻く水を攻撃するにあたり、抵抗力で動きが鈍る。支配下の水が押しのけられれば、目で見るより先に剣を通して感じられる。
回避の後にほんのわずかだが余裕が生まれる。
“刃掛“は強化され、意識だけで自在に剣の換装が可能だった。
左手にもう一つの魔剣を持ち、それを空振りした次元竜の右手に射出する。
飛刀 “蝙蝠“ C+
込めた魔力を推進力にして真っすぐ飛ぶ。
音もなく投げる予備動作も不要。但し狙いがつけずらい。
元々はDクラスの性能だったが、刃掛の強化により、自分の手の届く範囲なら自在に出し入れ可能になったことで使いやすくなったのだ。
いつもなら牽制程度の威力でしか放たない飛刀を全力で飛ばせた。隙をつける機会がそれほど多くないからだ。
『 UROOOON 』
次元竜の咆哮が空を裂く。
左腕から赤い液体が滴っていた。




