双極輪 ”二つ星”
双極剣 ”二つ星” ランク D
雷の魔石を螺旋状に加工し、刀身に装飾として刻み込んだ。
魔力を流すことで雷を発生させるが、その用途は磁力を発生させることで2つの剣を引き合わせる、弾きあうことにより、本来不可能な剣閃を描くことが可能になる。但し、身体には余計な負荷がかかるのと、蹉跌や他の鉄器がくっつくことがあり、煩わしい。
……売りに出されていた、中途半端な雷の魔石を使って一振り拵えたところ、なんとも言えない剣ができてしまった。
はぁ。思わずため息をついてから、ともかく"刃掛"に収めてみる。
一振りに数えられれば儲け物といったところだ。
「 馬鹿者! 」
雷が近くに落ちたような怒声が頭に響いて思わず頭を抱えてしまう。
「自分でもダメかもしれんと思っておるものを捧げるでないわ」
当然ながら"刃掛"からはぺぺっと吐き出される。
「考え方は悪くない。もう少し工夫せい」
それだけ言い残して戦神の気配は消えてしまった。
「あーあ、次はもうちょっと手を加えないと連続でポシャッたら流石に何かいわれそうだな…。」
ダメ出しをされてから3日間、私は新たに見つけた仮拠点で工夫を考えていた。蹉跌云々はともかくとして、もう少しよい使い方はないものか。
もしかしたらヒントがあるかもしれないとこれまでに造った武器を全部出して床に並べていく、床の隙間がないくらいに武器で埋め尽くされており、他に見るものがいれば武器の闇市かと思ったかもしれない。
地方部族の武器云々を見ていき、これならいけるかもしれないと思った。
双極剣 ”二つ星”の魔石を取り外し、改めて打ったものに取り付ける。
双極輪 ”二つ星” ランクC
斬ることを目的とした希少な投擲武器、チャクラム。
2つ1組のそれの持ち手部分に螺旋状の雷の魔石をはめ込み、魔力を流すことで磁力を発生させることができ、投擲済みのもう片方の軌道を変えることが出来、より柔軟な攻撃が可能になった。
但し、捕手することも難しく、使い手の技量を選ぶ。
また、磁力により、蹉跌や鉄器がくっつきやすい。
なんとかランクが上がったものの、マイナス効果は相変わらずである。手を合わせ、恐る恐る"刃掛"へと収める。
1秒…2秒‥3秒。
「ふんっ、今度はもっと自信のあるものを用意せい」
私はホッと一息をついたのだった。




