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【第8話】…すまぁとふぉんはちぃと、今日からハンター生活。

翌日、宿の部屋で何時もより早く目を覚ました僕は、隣で眠るティエサちゃんとお姉ちゃんの寝顔を見て癒された後起き上がった。

因みに、僕の姿は子供に戻(・)っ(・)て(・)い(・)る(・)。


何でそうなっているのか、執事服(ちょっとだけ、男装の範囲からはみ出さない程度には女の子らしくなった)に着替えながら昨日の事を思い出してみようと思う…









「あぁ~っ♡」


「はい完了!!

どう?お姉ちゃん。」


「しゅごぃ…ゅぅ…ちゃ…///

きもちよかっらぁ…///

…あふぅ…。

う~ん!すっきりしたぁ~♪

ゆぅちゃんは~マッサージが上手ね~♪ありがと~♪」


「うんっ♪お姉ちゃんが喜んでくれて僕も嬉しいよ♪」


「や~ん♪

やっぱりゆぅちゃんは~可愛すぎるわ~♪」


「…今のお姉ちゃんの方が可愛いよ…///」



そう言って僕は、お姉ちゃんに甘える様に後ろから抱き締めた、

鏡に映るお姉ちゃんの顔は蕩ける様な笑顔、

本当に…何で前世でこの精霊《ヒト》が姉じゃなかったんだろ…



強くて…優しくて…それなのに可憐で…


イケメンでも自分の事しか考えてない偽善者だったクソ兄貴とは大違いだね。



「じゃあ次は~お姉ちゃんが洗ってあげるね~?」


「うん!」



だからかな…?

お姉ちゃんにはつい、甘えたくなっちゃう。

お姉ちゃんの前では、強がらくても良いんだって…思えるんだよ。





お風呂から上がった後、コーヒー牛乳を飲んで一息ついていたら、

ヴィーが隣にちょこんと座った。

手には牛乳が握られていて、両手で掴んでこくこくと少し飲んでから僕を見上げる様にして話しかけてきた。



「…ユウキ…、前世の姿に…戻ったね…。」


「うん、パーソナリティーにあったから何となくで出来ちゃったよ。」


「…きっと…その姿は…一時的な…もの…。

今の…ユウキからは…妖力…が、駄々漏れ…。」


「…えっ?」



妖力が駄々漏れって…自分じゃ分からなかったよ…

でもヴィーは、僕の反応を無視して話を続ける。



「…今の…ユウキの心は…幼くなっている…。

1度…死んで…魂が削られたから…。

証拠に…しゃべり方…が…幼い…でしょ…?」



「…そうかな…?

僕は何も違和感を感じないけど…。」


「…大人の…女性は…どんなに…男勝り…でも…社会人だった…なら…一人称は…『私』…声優とか…役者とか…アイドルとか…演じたり…自分のキャラを…作る…仕事で無い限り…『僕』…何て…一人称は…使わない…。

それに…ユウキは…口調も…『男』…と言うより…『男の子』…。

つまり…大人だった…『記憶』…や…『経験』…は…あっても…今の…ユウキは…子供の…心…。」


「…?

心が子供だとして、何か不味い事があるの…?」


「…考え方も…子供寄りに…なる以外には…特には…無い…。

このパーティー…は…戦闘…とかに…関して…ちゃんとした…判断力のある…大人が居る…から…。

強いて言えば…身体が…心に…引きずられる…。」


「つまり…どうゆうこと…?;」


「…その…身体は…制限時間付き…。

もうすぐ…時間が…来る…。」


「えっ―


ぼふん!!



そんな気の抜ける様な音と共に、僕の姿は子供に戻ってしまった…。



「…あるぇ…?;」


「それが…今の…ユウキの…真の姿…。

ようこそ…甘美なる炉利世界(ロリワールド)へ…。」


「…はぁ…;」




…と、言う訳で、僕はショタ幼女がデフォルトの姿になっているらしい…

まぁ…ショタ幼女なら大人の姿よりも男の子のふりがしやすいから良いんだけどさ…。


正直僕にとって胸なんて只の脂肪の塊だし。


だって男装しにくいじゃん。

胸元がきつくなるしさ。

何より、一定時間だけとは言え、妖力さえあれば何時でも変化出来るし。

あ…だ っ た ら 次 か ら 男 体 化 も す れ ば 良 い の か 。





昨日の事を思い返した僕は、苦笑いを浮かべた後、外へ出た。



「う~ん!!

まだ薄暗いけど涼しいなぁ…。」



前世ならスマホのソシャゲのログインボーナスもらってから1~2個クエストこなしてたけどね。

あ~…そう言えば僕の育ててたキャラ達はどうなったのかな…進化させる為にレベルアップ中だったんだけど…

まさかこの世界に召喚出来ちゃったりとか―

ハハッ…ナイナイ。

いくらここがカオスな異世界でも、ゲームのキャラを召喚したりとか―



「あら?お早いのですわね。」


「―ってフレイアさん?

もしかしなくても見回り??」



スマホを取り出したタイミングで、誰かに話し掛けられたと思ったら、私服姿のフレイアさんだった。



「ええ、任務、では無く散歩を兼ねた、ですけれど。

そう言う貴女はもう目が覚めたのですわね。」


「まぁね。

外に出ただけで特に何もしてないけど。」



と言うかやっぱり部屋に戻ってスマホがどうなってるのか見てみようかと思ってたし。

でも、それを見たフレイアさんが少し首を傾げた後、僕が持っているそれを見て知っている様な素振りを見せた。



「…それ、確かすまぁとふぉんとか言う魔道具ではありませんこと?」


「…昨日聞いたけど、本当にフレイアさんはそ(・)う(・)ゆ(・)う(・)知(・)識(・)が有るんだね…;」


「ええ、まぁ…。

確か、装備や薬を『でーた』にして、戦闘時に喚装したり、『魔法:ボックス』の代わりにしたり出来るのですわよね?」


「ΣそれどこぞのDーRPG(ダンジョンRPG)!?;」



確かに異形(魔物)とは戦うだろうけどスマホはそうゆうのじゃないからそんな事には使いません!!;

でも、何故かフレイアさんは首を傾げる。



「違いますの?

一部の日ノ国の人間は、すまぁとふぉんを掲げて『こーどr―


「危ないからストーップ!!;」


「…危ないですの?」



厨二病に技術を与えた結果がこれだよ!!;

よく見たら電波がばっちしLTE回線な上に4本立ってるし!!;

何か『装備品/アイテムボックス』ってアプリが増えてるし!!;



「―あ、ここに居ましたかユウキ。」


「ティエサちゃん、おはよう。」


「おはようございますわ、姫様。」



…と、僕が前世よりハイテク…を通り越してオーバーテクノロジーになってしまったスマホに無駄に戦慄《せんりつ》していたら、ティエサちゃんも起きていたらしく、外まで僕を探しに来た。

そのティエサちゃんはフレイアさんに気付いてペコリとお辞儀する。



「おはようございますフレイアさん、その格好は散歩ですね?」


(あっ…///)



そう言いつつも然り気無く僕の手を握るティエサちゃん。

どうやら無意識での行動らしく、本人は気付いた様子が無い。



「…ええ…そうですわ。

…っと。

では私《わたくし》はそろそろ帰りますわね、ステラが待っていると思いますので。」



そんな僕たちを見たフレイアさんは、微笑ましいものを見たって感じの穏やかな顔で手を振ってさっていった…



「…あのぅ…ティエサちゃん…?///」


「(?)何でしょうか、ユウキ。」


「…手…。」


「て…?

…あ…すみません…///」



やっと気付いたティエサちゃんは、それでも手をしっかり握ったままだ。

そんなティエサちゃんは、はにかみながら『このまま…戻りましょう?///』と言ってきたので、勿論一緒に戻りましたとも!!


やっぱりティエサちゃんは最高だぜ!






宿に戻って朝食を食べた僕たちは、今後の予定を決める為に各々が何かを飲みながら話し合っていた、

と言っても、何故だか和やかな雰囲気ではあるけれど…




「―それで、だ。」


「…今日から…ハンター…生活…なぅ…。」


「そうですね、当面の問題は生活費…魔界はわたしが生きてさえいれば4~50年程でお城と城下町と必要最低限の設備と人員は復活しますし。

本格的復興はそれから、ですね。」


「魔界の復興はそんなに簡単なの!?;」


「まぁ、言うほど簡単では無いがそこまで無理難題でも無いな。

何せ魔力素《マナ》はこの世界に大量にあって、それでいてこの世界を維持する為に無くてはならないモノ。

姫様さえ生きていればその魔力素を集めて城と城下町を造り直すことは出来る。

逆に、自身の魔力を魔力素に換えてこの世界をある程度維持する事もな。」


…と、ここで緑茶を啜るサクラの言葉をヴィーが引き継ぐ。


「魔力素を…姫様の魔力に換えて…元の…魔力と…一緒に…魔界に送る…。

城にある…コアが…姫様の…魔力を…受けとる…。

そしたら…城が…直る…城下町…直る…。

その後…コアから…成人の魔族…産まれる…。

この国に、居る…魔族の…子孫達も…希望者が…いれば…魔界に…住む…。

城下町…栄える…。

後は…希望者…や…コアから…産まれた…魔族達と…我等が…協力して…魔界を…再び…開拓する…。

その間に…城と…城下町が戻って…通常機能に…戻った…コアと…ほぼ無尽蔵の…魔力を持つ…姫様が…魔力から…魔力素を…精製する…。

ざっくり…言えば…そんな…感じ…。」



つまりその間は何としてもティエサちゃんに生きていてもらわねば…と。

実 に シ ン プ ル だ ね 。


…これまさか復興系の皮を被った日常系の転生ものだったの!?;


※…今更…?

だけど…この世界は…我等に…とっては…確かに…現実…。

だから…どう感じるかは…ユウキ…次第…。


…さいですか…;


※1つだけ…言えるのは…人生…楽しんだ者…勝ち…。

日常も…戦いも…恋も…友情も…なんだって…楽しんだ者…勝ち…。

だいじょぶ…我等魔族にも…幸せに…なる権利は…あるの…だから…。

王国の…様に…魔族を…受け入れてくれる…人達も…居るのだから…。


…まぁ、そうだね。

他の世界だと大抵、魔族と人間は敵対しているから…

この世界が魔族にとってどれだけ恵まれているか…。


※確かに、恵まれている…だから…我は…この世界が…好きだ…。

それでも…帝国みたいな…反魔族派の…人間も…いる…。

でも…我は…あくまで…姫様の臣下…。

自ら…帝国を…滅ぼしには…行かない…。

・・・我の妻《サクラ》と妹《ルゥ》と姫様、それに…友達《ノエル》や新たな仲間《ユウキ》…に、手を出したら…ただじゃ…おかないけど…。


…ヴィー…。


※…だから…仲間として…ユウキの…恋も…応援する…


Σってえぇっ!?///

いきなり何をいいだすのさ!?///


※…ふふっ…姫様とノエル…好き…なんでしょ…?

特に…姫様が…。


し か も 色 々 お か し い !?///


※だいじょぶ…魔界…でも…同性婚と…重婚が…可…


やったぜッ!!

じゃなーい!!;

何 故 ば れ た し !;


※…我は…百合に…敏感…だいじょぶ…女の子…同士でも…子作り…出来る…。


マジで!?


※…ふふっ…食い付いたね…。


Σはっ!?;








なんか良い話っぽかったのにどうしてこうなったし!?;







と言うわけで…

今日からハンター生活なぅ!?;


























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