空を見上げる
未來王の親友たち、
極等級ウィザード・四人衆。
未來王に問う。
Ⓢシップ、
「苦しいとき、悲しいとき、
絶望の淵に立たされたとき、
奮い立つには、
どうしたら良いでしょうか?」
Ⓖゲイル、
「イバラの道を生きる者……、
希望を見出せない者……、
困難が立ちはだかる者……、
なす術なく立ち竦む者……、
大勢居ます」
未來王、
ネオ・トレジャン・ヴェルセント・マイタレイヤ、
返答する。
『人生には幾多の困難があります。
毎日が闘いです。
痛みの感じ方は人それぞれです。
単純な方法論などありません。
傷ついた心と体、
癒えるのは簡単ではありません』
Ⓔイレーズ、
「うん、簡単じゃない。
だけどさ?
知りたいんだ……」
『うーん、そうですね。
私自身……、
かなり永き歳月を越えてきました。
時代の変遷を見届けてきました。
その度に、
何度も絶望しました。
何度も諦めかけました。
そして何度も奮い立ちました。
そうして未だ……、
しつこく踏ん張っています』
Ⓒクロス、
「オオゥッ!
未來王が匙を投げたら……、
地球は終わりだゼ」
『ハハ、大丈夫ですよ?
そう簡単に投げ出しません。
断ち切ること、諦めること、簡単です。
一瞬でできます。
ですが!
できればもう少しだけ……、
仲間たちと足掻いてみたいのです。
皆さん、お付き合いくださいますか?』
四人衆、
声をそろえる。
「諾っ!
もちろんですっ」
『苦しいときこそ、
下を向かずに前を向きましょう。
太陽の日差し……、
月明かり、星の瞬き……、
天象は一日として、
同じ表情はありません。
心に翳りが生じたときにこそ、
空を見上げるのです』
Ⓔイレーズ、
「うん。
俺たちもさ?
心が疲弊したとき、
胸が締めつけられて苦しいとき、
切なくて焦がれるとき、
天空を見上げて深呼吸しているよ?
そうするとさ?
なぜだか元気が出る。
……ひとりぼっちじゃない!
理解者はどこかに存在している!
それは大気圏を超えた大宇宙に!
ってさ……?
そう思えるんだ」
『風がそよめき歌います。
波の音、川のせせらぎ、木々のさざめき、
美しい旋律を奏でています。
時間の流れとともに、
さまざまな音調が生み出されています。
その音楽は空を超えて、
遥か宇宙に届いています……』




