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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
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「顔が好み」で勇者にしてあげたのに、裏切られたのでラスボスになります

作者:さらん
ええ、わたくしがやりました。
下界を覗(のぞ)いていたら、クラスごとイジメられている哀れな少年を見つけましてよ。
メガネを外したその素顔が、まあ! なんてことでしょう、**わたくしの『好み』**ど真ん中でしたの。

だから、助けて差し上げました。
クラスごと転生させ、あの子(ミナト)には『勇者』のチートスキルを。
イジメていた連中は、当然『罪人』や『農奴』に。ついでに国王にも「あの子を丁重に扱いなさい」と神託(しんたく)を下しておきましたわ。

これで、あの子はわたくしのお気に入りの『剣』として、魔王でも倒してくれると期待していたのです。

……なのに!

あろうことか、あの子ったら、わたくしがわざわざ隠してやった『真実』(クラスメイトの境遇)を知った途端、わたくし(神)の代理人である国王を疑い、王城を逃げ出したのです!
それだけではありませぬ。
あろうことか、わたくしが与えた最高の『勇者』の地位を、わたくしが与えた『ギフト』の力で、**自ら消し去り**おったのです!

**――ふざけるのも、大概になさい。**

壊れた玩具(お気に入り)は、不要ですわ。
ああ、そうだ。あの子を一番憎んでいる『罪人』(健也)が鉱山にいましたわね。
あちらに『復讐者』の力を与えて、あの裏切り者(ミナト)を処刑(ざまあ)させることに致しましょう。

わたくしを裏切った代償は、高くつきますわよ?
これは、わたくしが「ラスボス」になるまでの、ほんの序章の物語。
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