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不穏
四限が近づく。
教室の前で待つ。
奴とはいつ知り合ったんだっけ。
大学入った時かもしれない。最近かもしれない。
どうでもいいか。
チャイムがなる。
教室に入る。
一番前の席に座る。
いつもここだ。なぜなら真面目だからだ。
5分経つ。
ちらっと後ろを振り返る。
いない。
奴もとってたはず。
寂しい。
教授がインフレの話をしている。
経済基礎だ。
インフレとはインフレーションなのか。
勉強になる。
扉が開く。
きた。
そのまま後ろの方に座っている。
遅いよ。まったく。
講義が進む。
機会費用は失う悲しみらしい。
急に奴が立ち上がる。
「私たちは経済学部です。そんなこと知っている。
知りたいのは経済です。」
奴は言った。
「なぜそう思うのですか?
あなただけの講義じゃないんですよ。」
教授、諭す。
必要なのはワールドワイドに見ること。それが経済だ。
なんかこれは違う。
「土台がないやつは足元掬われる。不要なら出てけ。」
俺は言った。
奴はそのまま出ていく。
表情はここから見えない。
講義は進む。
1分、2分…。
俺は席を立った。




