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空
廊下に足音が響く。
ふと中庭に目をやる。
いる。
鼓動が速くなる。
歩いているせいだろう。きっとそうだ。
目が合う。
目を逸らされる。
近づく。俺は言った。
「お前が悪い。でも…。
でも、そんなつもりではなかった。」
奴はちらっとみて空を見上げ言う。
「説明できない感情だ。空が高く見える。」
理解できない。
そう思ったが今は少しわかる。
「さっきは言いすぎた。
でもお前も教授に謝っとけ。」
奴は笑う。
そうする。と。
「なあ。フレンチ行かないか。
好きなんだ、フレンチ。
行ったことないけど。」
少しの緊張。
奴は。いや彼女は静かに微笑んだ。
"French"ね。と。
完




