13話:目覚めの光、世界との共鳴
まばゆい光が、私の視界を埋め尽くす。
まるで、千の太陽が一度に輝きを放っているかのような、強烈な光。
それは、希望に満ちた光のようでもあり、
同時に、すべてを焼き尽くすような、恐ろしい光のようでもあった。
私は、思わず、目を細めた。
光が、少しずつ弱まっていく。
まるで、舞台の幕がゆっくりと上がっていくように、
光が薄れていくにつれて、
私の目に、見慣れた景色が映し出されていく。
そして…
私の目に映ったのは…
猫カフェ「ルナ」の裏庭だった。
「あれ…? 」
私は、首を傾げた。
ここは…裏庭…?
どうして…?
私は、アルカディア様の領域にいたはずなのに…。
私の心は、戸惑いでいっぱいだった。
まるで、夢から覚めたばかりのように、現実感が薄い。
私は、自分の体に触れてみた。
温かい。
確かに、ここにいる。
でも…
アルカディア様の領域での出来事は…
夢だったの…?
「エリア。」
レオンさんが、私の名前を呼んだ。
その声に、私は、ハッとした。
「レオンさん…? 」
私は、レオンさんを見た。
レオンさんは、私の隣に立っていた。
「大丈夫か…? 」
レオンさんは、心配そうに尋ねた。
その表情は、まるで、私のことを本当に心配しているようだった。
その顔を見て、私は、自分が夢の中にいるのではないことを確信した。
レオンさんは、確かに、ここにいる。
そして…
私も…
確かに…
ここにいる。
「うん…。」
私は、レオンさんに頷いた。
「でも…ここは…? 」
私は、もう一度、辺りを見回した。
ここは、確かに、猫カフェ「ルナ」の裏庭だった。
昼間とは違い、夜の帳が下りた裏庭は、静寂の世界に変わっていた。
月の光が、木々の間から差し込み、幻想的な影を地面に落としている。
虫の声が、静かな夜の空気を震わせ、遠くでフクロウが鳴いているのが聞こえる。
そのすべてが、私に、自分が確かにこの世界に存在していることを実感させた。
「エリア…。」
レオンさんが、私の手を握りしめた。
その手は、温かくて、力強かった。
そして、その温かさは、私の心に、安心感を与えてくれた。
「君…変わったね…。」
レオンさんの言葉に、私は、自分の体を見た。
私の体は…
光に包まれていた…。
その光は、まるで、私の内側から溢れ出ているようだった。
それは、アルカディア様の領域で見た、あの光と同じだった。
「これは…? 」
私は、驚いて、自分の手を見つめた。
私の手から…
光が…
溢れ出し続けている…。
その光は…
まるで…
私の…
力…
を…
表している…
みたい…。
私は、アルカディア様の言葉を思い出した。
「エリア…君は…世界を…救うことができる…。」
「エリア…信じろ。君自身を…そして…君の…力…を…。」
「エリア…力を…解放するのだ…。」
アルカディア様の言葉が、私の心に響き渡る。
私は…
自分の力に…
目覚めた…?
「エリア…。」
レオンさんは、私の目を見つめ、静かに言った。
「君は…目覚めたんだ…。」
目覚めた…?
私の力に…?
私は…世界を…救える…?
その時…
ルナが…
私の足元に…
駆け寄ってきた…。
ルナは…
私の足に…
すり寄り…
甘えたように…
鳴いた…。
「ニャー…。」
その声は…
まるで…
私を…
祝福している…
みたいだった…。
私は、ルナを抱き上げた。
ルナは、私の腕の中で、嬉しそうに喉をゴロゴロと鳴らした。
私は、ルナの温かさに触れながら、
自分の力に目覚めた喜びと、世界を救うという使命への決意を、
改めて強く感じたのだった。
そして…
私は…
レオンさんと…
ルナと…
一緒に…
この世界を…
守る…。




