8話:運命の導き
「ルナは…僕に…言ったんだ…《いつか…エリアを…アルカディア様の…元へ…連れて行く時が来る…》と…。」
レオンさんの言葉が、私の耳にこだまする。
ルナは…私を…アルカディア様の…元へ…?
「そして…その時は…きっと…君が…《特別な力》…に…目覚める時…。」
私の…特別な力…?一体…?
私は、穴から溢れ出す光を見つめながら、深い森の奥深くに住むという白竜、アルカディアのことを考えた。
アルカディア様は…一体…どんな方…?どんな姿をしていて、どんな声で話すんだろう?優しい方なのかな? それとも、怖い方なのかな?
そして…私を…何のために…呼んでいる…?私の特別な力って…?世界を救う…?私に…できるの…?
不安と期待が入り混じり、私の心はドキドキと騒ぎ始めた。まるで、冒険の始まりを告げるファンファーレが、静かに鳴り響いているようだった。
「エリア…。」
レオンさんが、私の肩に手を置いた。
その手の温かさに、私はハッとして、レオンさんの方を見た。
「どうしたんだい…? 」
レオンさんは、心配そうに尋ねた。
レオンさんの優しい眼差しに、私は、胸が熱くなった。
「あ、あの…。」
私は、レオンさんを見上げた。
「アルカディア様って…どんな方…ですか…? 」
レオンさんは、私の質問に、少しだけ間を置いてから、答えた。
「アルカディア様は…とても…大きな…白い竜…だ…。」
白い竜…?竜…?本で読んだことはあるけれど…実際に見たことはない。どんなに大きくて、どんなに美しいんだろう? 想像するだけで、ワクワクしてくる。
「そして…とても…賢い…方…だ…。」
賢い…?どれくらい賢いのだろう?この世界のすべてを知っている…?
「アルカディア様は…この世界の…歴史…そして…秘密…を…すべて…知っている…。」
この世界の…歴史…?秘密…?一体…?どんな歴史…?どんな秘密…?
未知の世界への好奇心が、私の心をくすぐる。
「エリア…。」
レオンさんは、私の目を見つめ、真剣な表情で言った。
「アルカディア様は…きっと…君に…何かを…教えてくれる…。」
教えてくれる…?何を…?私の力のこと…?世界を救う方法…?
それとも…
私自身の…
運命…?
「レオンさん…。」
私は、レオンさんに尋ねた。
「私…アルカディア様の…元へ…行くべき…ですか…? 」
レオンさんは、私の質問に、優しく答えた。
「それは…君が決めることだ…エリア…。」
「私が…? 」
レオンさんは、頷いた。
「でも…もし…君が…行くことを…決めたなら…。」
レオンさんは、私の手を握りしめ、力強く言った。
「僕は…君を…全力で…応援する…。」
レオンさんの言葉に、私は、心が温かくなるのを感じた。
レオンさんは…いつも…私のことを…支えてくれる…。
「ありがとう…レオンさん…。」
私は、レオンさんに、感謝の気持ちを伝えた。
レオンさんは、私の手を握り返し、優しく微笑んだ。
「さあ…エリア…。」
レオンさんは、穴を指さした。
「行こう…。」
私は、レオンさんの言葉に、頷いた。
そして…
私は…
レオンさんと一緒に…
穴の中へと…
飛び込んだ…!




