2話:裏庭の秘密(レオン視点)
ドングリに刻まれた文字を見て、僕は驚きを隠せなかった。
《今夜12時に裏庭へ》
一体誰が、エリアにこんなメッセージを送ってきたんだろう?
まさか…
…エリアの…
…《特別な力》…
…に関係すること…?
ルナは、エリアの足元で、丸くなって眠っていた。
僕は、ルナに視線を向ける。
ルナは、僕の視線を感じたのか、ゆっくりと目を開けた。
そして、僕に何かを訴えかけるように、じっと見つめてきた。
「…ルナ…。」
僕は、ルナに声をかけた。
ルナは、小さく「ニャー」と鳴くと、僕の足元にすり寄ってきた。
そして、僕の足に頭をこすりつけ、甘えたように鳴いた。
「…ルナ…。」
僕は、ルナを抱き上げた。
ルナは、僕の腕の中で、安心したように目を閉じた。
「…ルナ…君は…何か…知っているのか…?」
僕は、ルナに尋ねた。
もちろん、ルナは答えない。
でも、僕は、ルナが何かを知っているような気がしてならない。
ルナは、僕たちには見えない何かを見ている。
ルナは、僕たちには聞こえない何かを聞いている。
ルナは、僕たちにはわからない何かを感じている。
「…ルナ…。」
僕は、ルナを強く抱きしめた。
ルナは、僕の腕の中で、静かに眠っていた。
僕は、ルナを抱きかかえたまま、エリアに声をかけた。
「エリア、裏庭に行って、様子を見てきてくれないか?」
エリアは、少し驚いた顔をした。
「裏庭? こんな時間にどうしたんですか?」
「ああ、ちょっと気になることがあってね。」
僕は、ドングリのメッセージのことを、エリアに伝えるべきか迷った。
でも、まだ何もわからない状態で、エリアを不安にさせてしまうかもしれない。
「…後で説明するよ。すぐに戻ってきてくれ。」
僕は、そう言うと、エリアは裏庭へと続く扉を開けた。
僕は、エリアが裏庭へ行くのを見届けると、ルナをカウンターの上に gently 置いた。
そして、ルナに語りかけた。
「…ルナ…エリアを…頼む…。」
ルナは、僕の言葉に答えるように、小さく鳴いた。
「…ニャー…。」
僕は、ルナを信じることにした。
ルナは、きっと、エリアを守ってくれる。




