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勇者とメイドさん その54

箱根駅伝しか知らない。

「たまにはこうして早朝に出てランニングも悪くないね」


「気分がスッキリしますね」


「実際そうだけど、何かしら原因とかあったりする?」


「そうですね、早朝は空気が澄んでいるのが影響してると思います。日中は公共交通機関などで、人の営みから発生した汚い空気が巻き上げられますから。昼間より綺麗な空気の状態の中体を動かせます」



 歳を重ねた先ではジョギングの方が体に良いかもしれませんが、我々若者はたまのランニングで、少しくらい負荷をかけた方が健康でいられそうですね。


「しかしこうして走っていると、初夏は暖かい空気の中汗を流せるのに、なんで駅伝は真冬にやってるんだろうね」


「選手のコンディションを考慮した結果ですね。夏場は日が登ってくれば、暖かいどころか暑くなりますし、冬は低い気温に対して、温まった体温でちょうとよくなるとか。マラソンやら長距離種目やらもだいたい同じですし」


「それもそうか。駅伝午後二時くらいまで続くしね」



 駅伝は最初は見ようと思うのに、いざ見始めると興味が失せて結局すぐ見るのやめてしまいます。なんででしょうね。


「選手もすごいよね、山登ったりするし。けど公道を抑えるのに、あれ幾らかかってるんだろうね」


「後ろに例の企業がスポンサーで着いてますからね。年一回ですし、あのくらいは簡単にできるでしょう」



 ビールで有名なあの企業、年始の駅伝はどう利益に繋がってるんでしょうね。


「しかしそこそこの距離走ってるけど、メイドさんよくついてこれてるよね」


「持久力だけは鍛えてありますから。私がついていけるのは、ご主人様がペースを落として走っているからですね」


「痩形と思えばそーんな体力があったとはねー」



 何をするにも、まず体力が必要ですからね。使用人としてできる限り多くの要望に応えるためにも、体力の増強は必要事項とも言えます。



「さて、こうして一時間走って家に戻ってきたけど、どうよ。ほぼ家にしかいないから、いい気分転換になったんじゃない?」


「はい、たまにはこういうのも悪くないですね」


「またやりたい時は言ってね。いつでも付き添うから」




 偶然今日は晴れましたが、まだ雨の多いこの時期は適していなさそうなので、次は秋頃にしましょう。気候もちょうどよさそうです。

これは元々52の予定だったのはまた別の話。

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