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勇者とメイドさん その48

照れくさくて言えない言葉もある。

「ご主人様、今朝から私に紙飛行機を飛ばしているのには、何か意味があるのですか?」


「今日はそういう日だから」


「そういう日ですか」


「そういう日なの」



 そういう日らしいです。家が散らかるといけないので、飛んできたものは全部回収していますが。


「ご主人様。首や背中を狙うのではなく、側面を狙っていただけませんか?」


「いやさっきから飛ばしてるけどさ、……メイドさんの髪に吸い込まれていった紙飛行機は落ちてこないけど、どこに消えてるの? それが気になって連投してるんだけど」


「…………」



 この世には触れてはいけないこともあります。


「私について飛行機投げて回り続けていますけど、ご主人様も暇ですね。何か生産的な活動をしてみては」


「紙飛行機を生産してるから、これもまた生産的な活動」


「物は言いようですね」



 まあ生産的かそうでないかで問われれば、まあ生産的ではありますが。そろそろ鬱陶しく感じたので、さりげなく引き離そうとしましたが、見事に失敗しました。



 そうしてその日の終わりに、ご主人様のことなので中に何か仕込んでいるだろう。そう推測して回収した大量の紙飛行機を開いていきます。


「これは……日記?」



 中には感謝の言葉が綴られていました。日付がついているあたり、恐らく日記でしょう。内容は大半が私に命を救われた、感謝してもしきれないというもの。しかし私にはご主人様の命を助けた記憶などありません。むしろ守られる側だというのに。ご主人様に思うところがあるであろうからこそ、こうして紙飛行機として飛んできたわけで。




 今は何もわかりませんが、これらは保管しておきましょう。

大層な展開にはならないということだけ。

(あと誤字報告感謝します)

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