勇者とメイドさん その40
買い物の話。
「メイドさん買い物終えるの早いよね」
「予め買うものを決めて行きますから」
「現地で悩んだりしないの?」
「私の場合は、主にそれを防止するのが目的ですね」
帰宅したとこでご主人様からの質問です。答えは単純、買うものを決めてそれ以外買わないとすれば、悩む時間なしに素早く終えること、無駄な出費を抑えることに繋がります。
「どうでもいいようなことで悩む上に、商品を見て回るというだけでも楽しいので、尚更決めたもの以外は買わないようにしています」
「例えば?」
「メロンパンとメンチカツサンドの二択」
「どうでもいいね」
「悩んでる間に目に入ったものが、さらに選択肢に加わったりもするので、時間はいくらあっても足りませんね」
店売りのサンドイッチはサイズが小さいので、そこが気になるんですよね。それ以外はよさげですが。
「悩んでるとこでパンでなく冷凍餃子を見つけたら、それも選択肢に入ります」
「明らかに同列じゃないもの入ってきたね……」
「別のジャンルが入った時は、損得勘定もし始めて余計厄介になるんですよね。このパン三個と同価格であれば、こっちの方がお得ではないか? と」
「パンと餃子ねぇ」
「そこに蕎麦も入ってきます」
「まだあったよ。ちくしょう」
「そうして数十分悩んだ末に、結局蕎麦にするんです」
「パンどこいったの……」
こんな具合になるので、広告で買うものを決めてからでないと行けません。自己管理が上手な者ならこんなことならずに済むのでしょうけど。
他と比較して、値段と商品価値が釣り合ってるかについて考え始めるので、そこそこの時間がかかります。
冷凍餃子すき。




