勇者とメイドさん その34
近所の広場で土日にやってたりする。
「フリーマーケットも来てみるもんだね。活気があってなかなかいいじゃん」
「こういう場所には、掘り出し物が隠れていたりもしますから」
「中古なとこで安いし、手を出しやすいのも」
近所でフリーマーケットが開催されるということで、ご主人様と共に来ています。幼児用玩具から武器から衣服まで、ラインナップは雑多ではありますが、それでこそです。
「こう、ほら孫の手とかある。わざわざ普段から買うようなものじゃないけど、安いし買ってこうかな」
「孫の手はないですが、ここにメイドの手はありますよ。買わなくとも」
「いや、日中は家事やらをしてるでしょうよ……。あとは、ほぼ物を手繰り寄せる用途にしか使わないだろうし」
メイドの手はご主人様に遠慮されました。呼ばれたら飛んで行こうと思っていましたが。
「一通り回ったしそろそろ帰るけど、メイドさんは何か見つかった?」
「はい、小型の扇風機が」
「お、卓上に置いても邪魔にならなそうなサイズ。なかなか良さそうじゃん」
「持ち運びに便利なところに惹かれまして。これからの暑くなる季節にも、ちょうどいいので」
去年の夏は割と辛かったので、本格的な暑さはこれからですが、これで気は楽になりました。長袖は外出時に肌を焼かないのはいいのですが、すこぶる暑いので……。
これは風のたよりで聞いた話ですが、なんでもあのフリーマーケットには、伝説の武器やら宝具やらが、少しだけ持ち込まれていたとかそうでないとか。
今はフリマっていうとメルカリになるのかな?




