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勇者とメイドさん その28
「ふと疑問に感じたのですが、ご主人様」
「ん?」
「たまにお話される天才魔法使いさん。なぜ魔法使いと呼ばれているのでしょう。先日の魔法少女も魔法と言われていますが、そもそも魔法とはなんなのでしょう」
「……そういえばなんでだろ」
この世界で行使される便利なアレは魔術と呼ばれていますが、似たようなものだと考えてナチュラルに聞き流していた魔法とはいったい。口にしていたご主人様ですら知らないとは。
「魔法使いに関しては、自己紹介から本人がそう名乗ってたし、旅をする前の彼女の知り合い含め、呼ばれる時は基本どこでもそれだったからなー。深い意味があるとは思わないが、なんか引っかかる」
「それなら魔法使いというくらいなので、魔法使いさんに聞くのが早いのでしょうが、魔法使いさんがあえて仲間のご主人様に明かしていないあたりは気になりますが」
「旅をする上で効率的に動けるよう、女性なら躊躇うような年齢から身長体重、処女とかどうでもいいことまで明かしてるくらいだから、そんな魔法使いが明かさない情報となると……まあ触れない方が賢明だとは思う」
「では以降はこの話はしないということで」
リスクを考慮して探らないことに決まりました。わざわざ藪をつつくこともないでしょう。




