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勇者とメイドさん その27

ニキビ。

「メイドさん。ニキビできてるよ」


「顔に違和感を感じると思ったら、ニキビでしたか」


「大丈夫?」


「あまり凝視しないでもらえると助かります」



 ふと気がつくと、メイドさんの口の端にポツンと黄色いニキビが佇んでいた。幼少期はニキビに困らされてたもんだから、俺はしっかり洗顔の習慣がついているから、基本そうならないが、メイドさんにはそれ以外の要因が大きいか。表面に出てないストレスとか。


「ちょいちょい便利なのを魔法使いから教えてもらっててね、ニキビ消せるけどどうする?」


「この外見ではご主人様の外からの印象に影響を与えてしまうため、早めに治る方がいいですが……副作用とかはありますか」


「おっと、言い忘れるとこだった。もちろんこれは表面にしろ体内にしろ、悪影響の元を内側から無理やり除去するわけだから、体には相応の負担がかかるよ」


「ニキビ程度であれば……」


「相応とは言ったけど力技な以上、負担は大きくなる。ただニキビ一つなら、気持ち悪くなるくらいで済むんじゃないかな」



 それを聞いてメイドさんは了承したから、前の失態を反省してか、便器前でやることに。負ける前提じゃん……。


「じゃいくよ。せいっ」


「!!」


「メイドさ」


「おお゛ろろろろろろろr」


「……」



 術をかけたメイドさんが目を見開いた次の瞬間、盛大に便器にぶちまけていた。綺麗さっぱりニキビの消え去ったメイドさん曰くスッキリしたらしいから、恐らくストレスとかにも及んでいたらしい。そのせいで負担が増して吐いてしまったのだろう。勇者といえど、専門外のことはまだまだみたいだ。




 その日の夕飯はミネストローネだった。

数日洗顔しつつ触らなければ治る体質。

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