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とても怪しいラブコメ短編集  作者: 流離の風来坊


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どうして君が死なねばならなかったのか2

 寒くなってきた頃。


 コートを開けて「飛び込んで来い」という男性の胸に飛び込んだ話、

 抱きしめられる前に逃げる話(なんという恐ろしい遊びだ!!!)、

 皆から可愛がられて嬉しい話、

 その内の一人から告白された話、

 更に別の男性から告白されて困ってる話。


 彼女の遊ぶグループが二十代の男性ばかりだから、中学生相手に下心のありそうな男性たちに仕方が無いなぁと思いつつ、ネットからのお遊びグループの発展だし、彼女には「直ぐに電話をかけてきたりの男性だけは気をつけよう」とだけアドバイスした。


 ところが……その後、彼女から何件かメールが来て、プツンと来なくなりました。


 私の立場では、他のメールをこなす分量も多いので、いつしか忘れていました。

 リアル仕事の多忙で、ネットからも多々離れる機会が続出し、時が流れても変化を感じない、私の本領発揮の時期が到来し、彼女の相談が来る時まで全く記憶から抜けていました。


 二十代を中心にしたグループの中で、中学生が含まれているという危険に気付かなかった私。


 そのオフ会が、無邪気に優しさ(=正確には男に誤解させる)を行動で表す彼女を死を選択するほど悩ませるスタートになるとは、思いもよりませんでした。


 ◇


 すっかり忘れていた頃。彼女から困ったことが起きてしまいましたと相談したいメールが着信しました。


 彼女からの相談メールは、ケンカ時のリアル言葉と違って、SNN等での書き込みの場合はいつまでも頭をグルグル巡るので危険だぞ……というコラムを読んだ上での相談との事でした。


 まずは質問などの前にサイトで関連事項を読むこと、いい心がけです。あれも私の古い記事だけど、今の私より上手くまとまってるんだよね。昔の方が文章も上手いし、あるある、だよね。う~む。


 只、私にとってはタイミングが悪く、出張続きだった佳境の状況、ゆっくり調査・対処するどころか、サイト表紙に「現在、多忙につきサイト運営休み中です。メールは避けてくださいね」の案内。当サイトに時々お見えになる読者さんでも一度や二度、見たことがある休止宣言中でした。


 彼女からは「深刻なんですけど、お邪魔してはいけないですよね、ゴメンナサイ、ばかっ(絵文字)」困っているけど明るく振舞ったのを気づかず、彼氏と喧嘩でもしたか、また告白された事件か、彼氏っていたっけ、実際はいなかったそうだけど、まぁ、そんな程度だろうと考えた確かにバカ。


 ”想いをよせている男性がいた”との話を、ご両親から聞いたのも、ずっと後の話。


 とりあえず、どんな相談なのか、困ってる理由を書いてメールで放り込んでおいてくれとレスする。相談サイト上であると、どんな親友だろうと親だろうと、同じ扱いです。


 まったく、中学三年生なのだから、年上の私、しかも中学理科の先生、高校理科の先生を超え、私は大学の先生だぞ!!!「ばかっ(絵文字)」はないだろう、このスカポンタンが!!! と怒るも、妙にそれが笑えるから許す。


 そういえば、中学二年生のボルボックスさんがイラストを描いて贈ってくれた時、つい今はもういないその彼女を思い出して泣きそうになった。ボルボックス君、ゴメン。許して欲しい。ボクが君の理科の担当なら、全て満点にしてあげる。


 #ボルボックスさんというのは、当時常連の男子です。


 ◇


 話を戻します。


 彼女の過去のメールから、会っていなくとも限界までガンバル性格が読み取れた。バイトも一生懸命でお客さんたちの評判もよく、店主からお客さんが増えてボーナスを貰ったと、たいへん嬉しそうなメールもあった。部活や学校も休まずに皆勤賞、かなり成績は良かったそう。


 勉強が出来ることと、女性の賢さは違うとよく言われる。


 しかし、バイトでボーナスを貰うほどとは、たいした働きだったろうと想像した。女性としても賢く成長出来ただろうと思う。


 私のアドバイスが「人に優しくすること」。確かに大切なことだが、彼女にはまだ早すぎた。たくさんの男性に優しく接すれば、時に勘違いする男性を生むからだ、悔やむ。


 彼女の葬儀の際に、その店主がずっと泣いているのを前にして、バイトでの様子を延々と聞いていた。


 「彼女がボーナスを貰って大変喜んでいたようですね」と話すと、おじさんの涙は滝になった。私の家からかなり離れた場所だったので、その葬儀が彼女との「初めまして」だった。


 私はネットやメールのやり取りで知り合いだったが、実際に会うのはこの葬儀が初めてだった。


 ◇


 今回、こうやって秘密だった件を公開するのは、彼女の「ばかっ」相談メールの翌朝、ある施設での事故トラブル発生で背景の調査のため現地入りしなければならず、たたき起こされ飛行機上になり、詳細を知ったのが彼女の死後になった反省からです。


 彼女が困っていた問題、その苦悩を記述したメールは、結果、出張から家に帰ってから初めて見ることとなってしまう。


 しかも、その時までに約一ヶ月の時が流れていた。

約三万文字のボツにしていた発掘原稿です。大幅カットなど削除・校正を頑張っています。今回まだ冒頭三千五百文字。簡単に仕上げて公開するつもりだったのに加筆校正が非常に難しいです。エタりそう。

     ↓

見事にエタって放置状態。


★次回から文字数が一気に増えて物語が詳細に動き出します。

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