7.辺境伯と面会
それから私たちは、サディエール君をサディと呼ぶようになり、いろいろな話をした。
サディは家族のことを教えてくれた。
3歳の弟とは仲良く過ごしてきていたので、置いてきた事が心配であること、乳母ことマリーと料理長ことジャンは夫婦で、いつも気にかけてくれていたこと、そして、両親からいつも庇っていてくれたことを話してくれた。
何度かの癒しで足はすっかり治り、少しは走れるようになった。
辺境までいくつかの町や村を抜けて、ようやくナージェ領に着いた。
冒険者組合に到着の報告をし、フィリップ様からレオナルド=ナージェ様への手紙と、辺境伯様への面会の取り次ぎをお願いした。
面会の日まで宿で今後のことを相談した。サディの希望を聞いておきたかったのだ。
面会は辺境伯様の館で行われた。
サディは本人の希望でこのまま私たちと暮らすこと、ただしそのための屋敷は辺境伯様が用意したものの中から選んで欲しいこと、貴族の常識は折を見て教えてもらうこと、が決まった。
何かあれば冒険者組合を通してレオナルド様が対応するようだ。貴族籍を残していること、辺境にいることはサディの両親にはなるべく知られないためだ。
冒険者組合では、レオナルド様はレオ様と呼ばれてよくいるそうだ。
辺境伯様に私たちのスキルは伝わっているので、何かあればできることは協力する旨を伝えた。
そうして面会を終えて、選んだ屋敷に移動した。




