4.新しい国
国境を跨ぐ森の中から見知らぬ二人が肩に何やら乗せてこちらに向かってきた。急ぎこの門を管理している隊長フィリップ=アークを呼んでもらい、対応を頼んだ。
「はじめまして、であってるかな?フリジア国へようこそ。隊長のフィリップ=アークという。入国であっているか?」
翔くんがバレないように鑑定を行った結果、信用にたる人物であることが分かり、言われるがまま黒い板に手を置いた。犯罪歴を見るもののようで、白く光り無事入国できた。
入国にあたり、身分証明書が必要なようだが、持っていないので別室にて話すことになった。
ここはアーク領というらしく、隊長は領主の次男だそうだ。
「さて、確認事項がいくつかあるのだが、いいだろうか。君たちはジアリーヤ国からきた、ということでまちがいないかな?そして、ジアリーヤ国民ではない。先日、あちらの国で光った現象と関わりがあるのか等、詳細を聞きたいのだが、問題はないだろうか?その肩に乗っている魔物についても聞きたい。信用できる者がいるなら、呼び出すが。」
おそらく何があったのか、想像がついているようなので、今日までのことをざっくり話すことにした。その結果、領主様に会うことになった。
丘の上にある領主館に連れて行ってもらい共に話をした。そして、いくつか聞きたかったことを聞いた。
・治安のいい国でかつ、ジアリーヤ国の情報が入る国
・私たちが悪目立ちしない国
・治安の悪い国
・身分証明の方法
その結果、近隣では治安の悪い国はジアリーヤ国。
治安のいい国はここ、フリジア国、隣国マルチャ国、エンリ国はジアリーヤ国とも接しているが、治安は悪くはない。
身分証明は、魔法が使えるのであれば冒険者が手っ取り早いだろうとのこと。
スイとラズについては守護獣であることを伝えた。その結果、首輪なり腕輪なりを付けて冒険者登録で
自分の守護獣である旨を登録すれば、問題ないことを聞いた。
とりあえずは、体を休めるためにも領主館の奥にある本邸にて泊まるように言ってもらえた。
本邸に案内され、執事に案内された客室にてメイドを紹介された。何かあれば呼んでください、とお願いされ、夕食時に呼びにくることを伝えられた。入浴できるならしたいことを伝え、小さな風呂は部屋についていることを教えてもらった。教えてもらったこと、お世話になることにお礼を伝えた。
フィリップ様が部屋を訪ねて来られ、屋敷の風呂に案内され、さっぱり綺麗に洗うことができた。翔はフィリップ様と、スイとラズも許可を得て私と一緒にお風呂に入った。召喚された時の服が一番綺麗なので、二人ともそれを着ることにした。
事情を知らない本邸の人たちは、唖然としていたけど。




