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マリーとジャン
私たちは夫婦です。ハンニ家で雇われておりました。旦那様と奥様に、ぼっちゃまを捨ててこいと言われて、二人で相談しました。
ぼっちゃまは確かに足が不自由でいらっしゃいますが、優しく弟思いの優しい方です。非情なことはできません。
森に捨てたように見せかけ、匿えないか考えましたが私たちだけでは無理です。
そこで、フィリップ様を頼ることにしました。あの方はご領主様のお子様です。人を見る目をお持ちの方です。無謀でしたがそれに縋るしか思いつきませんでした。
フィリップ様のおかげで、ぼっちゃまは辺境に行かれることになりました。
私たちは、ハンニ家から暇をもらうことにし、ぼっちゃまを追いかけました。
ぼっちゃまは、元気に走っておられ、私たちを見つけて笑ってくださいました。一緒におられたショウさん、リンさんも私たちを歓迎してくださいました。そして、一緒に住むことができました。ジャンは料理全般を、私は家事全般を任せてくださいました。
お二人は新婚で、冒険者で、家のことを私たちに任せてくださいました。ぼっちゃま、いえ、サディ様はまた一緒にいられる、と喜んでくださいました。
お友達がお出来になり、毎日笑って過ごしておられます。
私たちは、その笑顔をなくすことのないように今まで以上に大切にお育てしたく思っております。




