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フットサル、しよ♪ --五人だけの女子フットサル部、初めての勝利へーー  作者: izumi


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4/13

第4話 フットサル部、結成条件はあと三人

志保のボケ、理沙のツッコミは書いていて面白いですwww

理沙が教室に戻ると、志保は自分の机に突っ伏して頭を抱えていた。


「ほら、志保。帰るぞ」


カバンを手に取り、そばへ歩み寄る。しかし志保はまったく反応しない。


「本当に帰るぞ」


「うえ〜ん、理沙〜。メンバー集めるの、どうしたらいいのか全然わかんないよ〜」


顔を上げた志保は涙目だった。


「どうやってメンバーって集めたらいいの?」


そう言いながら抱きつき、理沙の胸に顔を埋める。


「あ〜はいはい、そんなことだろうと思った。だから帰って、アイディアを考えようって言ってるんだろ。早く動かないと他の部に取られるぞ」


志保の頭をなでて落ち着かせる。こういうところが可愛いのだと、理沙は内心思う。


「……うん。帰る」


「じゃあ今から私の家に行くぞ。進学校だから部活より勉強を優先する人が多い。部員は取り合いになる。明日からすぐ動かないといけない」


「わかったよ、理沙」


二人はカバンを持ち、急ぎ足で教室を出た。


「でもさ、本当に何からやればいいんだろうね?」


「まず絶対に必要なのは勧誘ポスターだな」


「おぉ〜理沙、頭いい〜」


「……この廊下を見て、何も気づかないのか?」


下駄箱へ向かう廊下には、各部活の勧誘ポスターが所狭しと貼られていた。


「あっ、本当だ。野球部、バレー部、吹奏楽部……あ、軽音部もある! 私ここにしようかな〜」


「いや、ないよ。その選択肢はないよ! フットサル部だろ!」


志保の天然に、理沙は思わず声を荒げる。


「あっ、そうか。えへへ」


「……今まで気づかなかったのか?」


「うん、全然。まったく目に入らなかった」


真顔で答える志保。


(ポスター作った人、泣くぞ……)


理沙はそっと背を向けた。


「まあいい。とにかくポスターは必須だ。帰ったらすぐ作るぞ」


志保の手を引き、下駄箱へ向かう。


「うん、頑張ろうね」


そののんびりした返事に、理沙は軽くため息をついた。


外へ出ると、校庭から賑やかな声が聞こえてくる。


「なに? なんかあったの?」


「行けば分かる。靴を履け」


「なんか理沙、お母さんみたい」


「いいから履け」


校庭に出ると、そこでは各部活の勧誘が行われていた。チラシを配り、声を張り上げる生徒たち。


「すごい……大学みたい」


「感心してる場合じゃないぞ」


「顔が近いよ、理沙。落ち着いて」


「落ち着いてる場合じゃないわよ」


いつの間にか背後に立っていたゆかりが声をかけた。


「どわぁぁぁ!?」


二人は飛び退く。


「びっくりした……」


「いつからいたんですか?」


「理沙……私、もうダメかも……フットサル部は永遠に……」


「まだ出来てない!」


理沙が即座にツッコむ。


「このコント、いつまで続くの?」


ゆかりが呆れ気味に言う。


「終わりです。それで、どういう意味ですか?」


「落ち着いてる場合じゃないって?」


「……はい、まず深呼吸」


ゆかりに促され、二人は深呼吸する。


「うちは進学校だから、部活より勉強が優先。部員が少ないのよ」


ゆかりは静かに説明を始めた。


「五人未満だと同好会に格下げ。部費もなし、部室も使えない。正式な部として認められないの」


「へえ〜」


「絶対理解してないだろ」


「えへへ」


志保の反応に、理沙は頭を抱えた。


「ダメだ、志保はやっぱりダメな子だ……」


ゆかりも小さく苦笑する。


「でも、頑張ります!」


志保は拳を握る。


「応援してるわ。定例会議はGW明け。それまでが勝負ね」


その言葉に、理沙の表情が変わる。


「悠長にしてる場合じゃないぞ。行くぞ!」


志保の襟を掴み、そのまま引きずる。


「先生、さようなら〜!」


「廊下は走らないのよ〜!」


ゆかりの声を背に、二人は駆け出した。


ここまで読んで頂いてありがとうございます。


どんな子がメンバーになるのか。楽しみにして頂けると嬉しいです。


応援もらえるとめちゃくちゃ嬉しいです!

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