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フットサル、しよ♪ --五人だけの女子フットサル部、初めての勝利へーー  作者: izumi


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15/17

第15話 はじめての練習

書いてて思うのですが……スポーツは好きだけど、やりたいとは思わない。

次の日、授業が終わり、フットサル部の初めての活動日となった。


「理沙、亜紀ちゃん、先に行くよ」


そう言って志保はダッシュで廊下を駆けていく。そんな志保の背中を見ながら、亜紀は呆れたように呟いた。


「どうやったら、あんなロケットみたいな人間に育ちますの?」


(今日からフットサル部始動。楽しくやれるといいな)


そんなことを考えながら、志保は一番乗りで部室に到着し、着替えを始めた。やがて、メンバーたちも続々と集まってくる。


「さて、準備はオッケーだよな。じゃあ、準備運動から始めようか。五人ぴったりしかいないんだから、怪我だけはしないように。とりあえずウォーミングアップは……舞さん、仕切ってください」


理沙がキャプテンらしく指示を出す。任された舞が元気よく声を上げた。


「了解です。じゃあ、円になって~」


「声出して元気よくいこう~」


志保も音頭を取り、場を盛り上げる。元運動部の志保と舞はキビキビと動いているが、理沙、亜紀、柚季の三人はどこかぎこちない。運動神経は良いはずなのに、それを活かす生活をしてこなかったのだ。


「ほら、今日は初日だから楽しく元気よくやろう」


舞がそう言って空気を引き締める。


準備運動が終わると、志保はボールを手に取り、前に出た。


「じゃあ、パスとトラップの練習からやろうか」


サッカー経験者らしく練習を仕切り始める。ボールの蹴り方や足裏での止め方を丁寧に説明し、手本を見せる。


しかし、いざやってみると、四人ともなかなか思うようにボールを扱えない。


(まあ、これは仕方ないよね。でも、すぐ慣れると思うし)


今日は焦らず、まずはボールに慣れること。楽しさを感じてもらうこと。それが志保の狙いだった。


基本練習だけで時間はあっという間に過ぎていく。


「今日は初日だから軽めにしておいたよ。明日は土曜日だし、半日みっちりやるからね。ね、舞さん」


「そうね。今日はこれくらいにしておきましょうか」


平然と話す二人の横で、理沙、亜紀、柚季の三人は床に倒れ込んでいた。


「こ、これで軽めですって? あなたたちは今までどんな生活を送ってきたのですか?」


「志保は分かっていたが、舞さんまでここまでとは……」


「舞さんは絶対にS……データ更新なの」


「本当に軽めだよ。五人しかいないんだからスタミナ絶対必要!」


呆れながら、志保はリフティングを始める。軽やかにボールを操るその姿に、舞が目を輝かせた。


「やっぱり志保ちゃんすごいね。私も練習したらできるようになるかな?」


「舞さんなら一週間、蹴り続ければできるようになるよ」


その言葉に舞は嬉しそうにボールを拾い、見よう見まねでリフティングを始める。


だが、三回ほどでボールは落ちてしまった。それでも舞は何度も挑戦を続ける。


(さすが特待生。この姿勢が結果につながってるんだろうな)


志保はその様子に感心した。


「しかし、本当によく動けますわね。私の足はもう限界ですわ」


「僕も攣りそうなの」


「よし、身体が冷える前に着替えてミーティングにしよう」


理沙の一言で、全員が部室へ戻ることになった。


部室に戻り、着替えながらの雑談。


「そのうちシャワーが欲しいですわね。汗臭いなんて論外ですわ」


「でも実現は難しいの。どの部もシャワーなんてないの」


理沙はホワイトボードを用意しながら言った。


「昨日、ポジションの話しただろ」


「あっ、そうだったね」


全員が座ると、理沙が説明を始める。


「ゴレイロは舞さん。フィクソは志保。アラは私と柚季ちゃん。ピヴォは亜紀。理由は――」


説明を終えると、誰も反対しなかった。


「いいですわ。私が点を取れば勝ちですし」


舞が手を挙げる。


「でも、試合見たらポジション結構変わってたよ?」


志保が立ち上がる。


「将来的にはね。でも今は一つをしっかり覚えよう」


全員が納得した。


「ってわけで、明日から朝練提案であります、部長!」


志保が敬礼する。


「うん、やろう」


舞も乗る。


「えっ……」


残り三人が青ざめる。


だが結局――


「自由参加にしよう」


その一言で安堵した三人。


しかし――


「舞さん、エースになるかもね」


その一言で流れが変わる。


亜紀の闘志に火がついた。


「私も朝練参加しますわ!」


柚季も買収され、参加決定。


最後は――


「部長が参加しないわけないよね?」


四人に詰められる理沙。


「分かった! やる!」


その瞬間、部室に響いたのは――


理沙の悲鳴だった。

読んでいただきありがとうございます!


志保たちの成長や想いが少しでも伝わっていたら嬉しいです。


次回も全力で書くので、ぜひ楽しみにしていてください!

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