表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
外れスキルなどない! オタク担任は洗脳してでも生徒全員生還を目指す  作者: ノーネアユミ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
4/33

4 洞窟での生活が始まります


 2日目、時間は‥目が()めてステータス画面を確認したら朝の6時。分からないけれどこの世界も1日は24時間らしい。


「お(なか)()った‥」


 後藤君じゃなくてもみんな空腹に(なや)まされている。

 パンの(かたまり)はまだ(のこ)っているけれどバターもジャムもない。

 飲み物だって水だけだ。


 昨夜よりカチコチに(かた)まったパンをなんとか水でふやかして食べる。

 あごは本格的に筋肉痛。


 (あかつき)君の部屋の(とびら)()まっていた。

 多分彼だけ快適(かいてき)に眠っているのだろう。


「あ~昨日しとめたモンスター? 見てみたいから持って来てくれる?」

無理(むり)です、今日は休ませて下さい」


 味気(あじけ)ない朝食の後でA班の子たちに無理を言ったら(そく)(ことわ)られた。

 なので今日はB班の子を探索に向かわせる。


 昨日の経験をいかし、無理なく帰還(きかん)できるように目印(めじるし)をつけさせて。

 小林君が光り魔法を使えたから、小石を光らせ通った場所に置かせたのだ。

 まるでヘンゼルとグレーテル。お菓子(かし)の家はないけれど。




「お早うございます」


 暁君がおきて来た。


「良かった。暁君の部屋で役に立ちそうな物あったら欲しいんだ。いい?」


 一応(いちおう)確認は取る。ダメだったら洗脳するしかないけれど、彼はうなずいてくれた。


「あのう、昨日先生にノートとシャーペンあげたじゃないですか、あれ‥()たら(もど)っていたんですけど」

「ん? (べつ)にまだ手元(てもと)にあるよ?」


 確認するため扉に体を寄せたら、昨日とは(ちが)って私の体も部屋に入る。


「トイレだけじゃなくてこっちにも入れるんだね。 ステータス画面はどうなってるの?」


 暁君のステータスを見せてもらうと、『MPの消費により状態回復(ずみ)』と新しく表記(ひょうき)が増えていた。収容(しゅうよう)人数は『本人と本人が許可(きょか)した者2名』とある。


「これレベルアップした成果(せいか)じゃん」



 始めの状態に戻すのかどれだけMPを使うのかは検証(けんしょう)していないが、とりあえず彼の部屋から服や寝具(しんぐ)を取り出した。


 昨夜は気温こそ寒くなかったが、眠ると体が冷えた。少なくとも今晩は寝る時、寒さに(ふる)えなくて()むだろう。

 

 私は昨日たくさん魔法を使ったメンバーのステータスをチェックする。

 A班の勇者たちが攻撃魔法を獲得(かくとく)していたのは予想通りだけど、高橋さんはスキル温風(おんぷう)を獲得していた。


(ここから考察すると、欲しいと(ねが)ってなおかつ自分の特性(とくせい)に合ったスキルを(おぼ)えそうだな)


 出張(しゅっちょう)手当(てあて)が出たのは職業である『(みちび)く者』との相性が良かったからかも。

 仮説(かせつ)立証(りっしょう)するため、私は(さけ)んだ。


「出でよ、ホテル!」


 『導く者』の効果(こうか)で現実世界と同じように出張手当が出るなら、宿泊のためのホテルが出てもおかしくない。


 何も出なかったが、ステータス画面には『レベルが足りません』との表記が。


(これレベル上げれば出るってことだね!)


 私は生徒たちに急いでこのことを教える。


「みんな自分の職業に合ったスキルを考えて! 衣食住に関わる魔法を優先で!」


 授業中は考えられないくらい真剣(しんけん)に、生徒は私の言葉を聞いた。




「キャンプセットぉ!」


 冒険者の鈴木君が(さけ)んでいる。


「くっそ、レベルが足りない」


 (かた)を落とす彼に私は語りかける。


「全部を出そうとしないで、食料だけ願ってみたら?」

「そっか、よしカレーライス! ダメか、カップラーメン! なんで出て来ないんだよぉ」


 カレーとかラーメンとか聞くだけでお腹がすいてくる。

 とりあえず調理のための小鍋(こなべ)だけゲットだ。


 服屋の娘だからか、ジョブが仕立て屋の佐藤さんはスキル着替(きが)えを習得(しゅうとく)した。まだ出せるのは格安(かくやす)下着(したぎ)だけだがめっちゃ助かる。


 いつもおしゃれな九十九(つくも)さんはきれい好きと言うか潔癖症(けっぺきしょう)だったらしく、洗浄(せんじょう)魔法を覚えてくれた。


「良かった‥これで衛生面(えいせいめん)が最低限クリアだよ」




 遠征隊が獲物(えもの)を持って帰って来た。

 正確には獲物を引きずって、だ。死骸(しがい)には(さわ)りたくないようツタでくくってある。

 ツタもスキルで出せたらしい。



 で、動物が手に入ったからと言ってすぐ食べられるわけではないのですわ。


「食べられるかどうか鑑定(かんてい)魔法かけて見てよ」


 鑑定持ちの半藤さんと渡辺君に頼んだけれど、『最深部(さいしんぶ)モグラ・死骸』としか出なかった。



「あ、オレがやってもいいですか?」


 後藤君が近づいて来た。


「なんかできそうな気がするんすよ。スキル『鑑定』ぃ、あ、できた。食えるっぽいですね」


 餓鬼(がき)のジョブは食べることに特化(とっか)したスキルが使えるのかもしれない。



 ‥まあ、ここからが大変なのだけど。


 固いパンであごが筋肉痛は実際に経験済みです。

 さすがに味はおいしいパンでした。また食べたいですね。歯ごたえがある食べ物好きなんですよ。

 福島のお煎餅とか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ