21 新兵器を開発です
武器の話をつけたして編集しなおしました。
それなりにマップはでき上って行く。
問題は武器だった。女神に渡されたのはもう壊れて使い物にならない。職人の野上君もゼロから新しい武器は作れなかったから木刀やキッチンの包丁を棒にくくり付けた物やバールを使っているのよ。
剣道部員で剣士の日暮君は竹刀や木刀は出せたが、真剣は無理だった。
ジョブが傭兵の綸堂君は模造ナイフを出せたけど、強度はそこそこ。
もちろん攻撃力はあまりない。だから付与術師の間宮さんが『斬撃強化』をかけたり、補助魔法の鈴木さんが『武器強化』をかけたり、毒魔法使いの中村さんが先端にたっぷり毒をぬったりしてから戦うのだ。
だから戦闘が大変だったのだが‥
なんと、錬金術師のジョブを持っている野上君と矢島さんが協力して、なんと火炎瓶を作ったのだ。
情報はネット。インターネットのスキルって、本当にチートじゃん。
「これなら火薬とか銃とか作れないかな‥」
「そのうち作れそうですよね‥」
この世界ってファンタジー設定だよね? 剣と魔法の世界だよね?
なんちゃって中世ヨーロッパの世界では、最強の武器ってクロスボウ止まりだと思っていた‥
たしかビザンツ帝国には火炎放射器があったけどさ。ゲームっぽい異世界でありなのか?
「火炎瓶って気密性を保つのが大変らしいんで、作り置きは止めておきます」
「硝石があれば火薬も可能なんですけど」
硫黄は矢島さんのスキルで出せるが、硝石は無理だったらしい。
ま、現代日本でも購入手続きが面倒くさいっぽいし、しょうがないか。
(なんだっけ、コウモリの洞窟だっけ? 硝石が採れるの。群れで見つけた場合だけ検討しよう)
ネットが使えるので作り方が分からないわけではないのだけど‥やらんわ。
鉄鉱石はたまに手に入るから、銃火器を製造する可能性だけ忘れなければいいや♪
地図で位置を確認しながら、つながりそうな場所は攻撃魔法や火炎瓶で穴をあけ、無理やり開通させる。
上層と拠点の行き来がより楽になった。
そのせいか拠点の階層にも時々強敵が現れるようになってしまったが、そこまでの問題でもない。
火炎瓶で敵を倒しても経験値は入るので、全員のレベルがサクサク上がったから。
1体くらいなら強敵に遭遇しても、数人で勝てる。
私のスキルもレベルアップした。
ステータス欄を確認して、やったと声を上げてしまう。
「え、渡里先生、何獲得したんですか」
「ふっふっふ、拠点に戻ってからのお楽しみよ」
ジョブのランクも上がり、私の『導く者』はランクAだ。
スキルの出張手当で出るのは金貨になったし、宿は高級ホテルになる。
「なんかこのままここで暮らす? 無理に上階目指さないで」
生徒を危険地帯に送り出す気はないのよ。
「しかし、後少し登ればダンジョンボスのエリアだ。今のパーティーなら倒せるかもしれない」
ロヴェンテさんの口からダンジョンボスなんて言葉が出て来たので男子がざわつく。
「つまりこのダンジョンで最強モンスターかよ」
「オレたち、このレベルで地上に出たらマジで無双状態じゃね!」
「男子って好きだよね、最強とか無双とかって」
少しあきれてしまうが、モチベーションが高いことは悪くない。
強敵エリアにMP回復ゾーンを見つけたので、そこを前線基地に決めた。
私の高級ホテルはステータス画面によると安全面が保障されている。
暁君と交代で遠征に向かえるようになった。
このダンジョン? は上層に向かうほど洞窟の直径が広がる。
最下層では2mくらいだったが今は5mほど。
空間が広がるにしたがって、出現する怪物のサイズも巨大になっていった。
人間を一飲みにできる大蛇、象みたいな巨体のトカゲ、動物に例えるのが難しい異形の生き物と、簡単には倒せそうもない敵ばかり。
「あの腕が何本もあるやつ、どうする?」
「とりあえず腕を全部切り落とそうか」
レベルは上がっても楽勝とはいかない。
「止まれ、止まれって」
洗脳スキルの聞きにくい敵も現れるのだ。
「ぐ、こいつ魔法効きづらい」
「痛ってえ」
敵の放った魔法攻撃に前衛メンバーが崩される。
「前衛交代、いったんホテルに避難」
敵の動きを食い止めていた第2陣のみんなが扉に入ったことを確認して扉を閉める。
ガンっとかギギッとか扉がけずられたが、扉にMPをそそぎ続ければ壊れることもない。
「絶対防御に比べたら弱いけど、耐久力がこれだけあれば安心だね」
私が扉を死守する間、前衛組はケガを治し武器の手入れを終える。
硫黄はニキビの薬なんですね。私はワセリンマッサージで顔の角栓を落とし出してからニキビが一気に減りました。くわしくはこちら→ https://syosetu.com/usernovelmanage/top/ncode/2550689/
ビザンツ帝国の火炎放射器は「ギリシアの火」といって、成分は謎のまま。(ナフサ説あり)




