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外れスキルなどない! オタク担任は洗脳してでも生徒全員生還を目指す  作者: ノーネアユミ


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21/33

21 新兵器を開発です

 武器の話をつけたして編集しなおしました。


 それなりにマップはでき上って行く。


 問題は武器だった。女神に渡されたのはもう(こわ)れて使い物にならない。職人の野上君もゼロから新しい武器は作れなかったから木刀やキッチンの包丁(ほうちょう)(ぼう)にくくり付けた物やバールを使っているのよ。


 剣道部員で剣士の日暮(ひぐれ)君は竹刀(しない)や木刀は出せたが、真剣は無理だった。

 ジョブが傭兵(ようへい)綸堂(りんどう)君は模造(もぞう)ナイフを出せたけど、強度はそこそこ。


 もちろん攻撃力はあまりない。だから付与(ふよ)術師(じゅつし)の間宮さんが『斬撃(ざんげき)強化』をかけたり、補助魔法の鈴木さんが『武器強化』をかけたり、毒魔法使いの中村さんが先端(せんたん)にたっぷり毒をぬったりしてから戦うのだ。


 だから戦闘が大変だったのだが‥


 

 なんと、錬金術師のジョブを持っている野上君と矢島さんが協力して、なんと火炎瓶(かえんびん)を作ったのだ。

 情報はネット。インターネットのスキルって、本当にチートじゃん。



「これなら火薬とか(じゅう)とか作れないかな‥」

「そのうち作れそうですよね‥」


 この世界ってファンタジー設定だよね? 剣と魔法の世界だよね?

 なんちゃって中世ヨーロッパの世界では、最強の武器ってクロスボウ止まりだと思っていた‥


 たしかビザンツ帝国には火炎放射器(ほうしゃき)があったけどさ。ゲームっぽい異世界でありなのか?



「火炎瓶って気密性(きみつせい)(たも)つのが大変らしいんで、作り置きは止めておきます」

硝石(しょうせき)があれば火薬も可能なんですけど」


 硫黄(いおう)は矢島さんのスキルで出せるが、硝石は無理だったらしい。

 ま、現代日本でも購入(こうにゅう)手続(てつづ)きが面倒(めんどう)くさいっぽいし、しょうがないか。


(なんだっけ、コウモリの洞窟(どうくつ)だっけ? 硝石が採れるの。()れで見つけた場合だけ検討(けんとう)しよう)


 ネットが使えるので作り方が分からないわけではないのだけど‥やらんわ。

 鉄鉱石はたまに手に入るから、銃火器を製造する可能性だけ忘れなければいいや♪




 地図で位置を確認しながら、つながりそうな場所は攻撃魔法や火炎瓶で穴をあけ、無理やり開通させる。


 上層と拠点の行き来がより楽になった。

 そのせいか拠点の階層にも時々強敵が現れるようになってしまったが、そこまでの問題でもない。


 火炎瓶で敵を倒しても経験値は入るので、全員のレベルがサクサク上がったから。

 1体くらいなら強敵に遭遇(そうぐう)しても、数人で勝てる。




 私のスキルもレベルアップした。


 ステータス(らん)を確認して、やったと声を上げてしまう。


「え、渡里先生、何獲得(かくとく)したんですか」

「ふっふっふ、拠点に戻ってからのお楽しみよ」


 ジョブのランクも上がり、私の『(みちび)く者』はランクAだ。

 スキルの出張手当で出るのは金貨になったし、宿は高級ホテルになる。



「なんかこのままここで()らす? 無理に上階目指さないで」


 生徒を危険地帯に送り出す気はないのよ。


「しかし、後少し登ればダンジョンボスのエリアだ。今のパーティーなら倒せるかもしれない」


 ロヴェンテさんの口からダンジョンボスなんて言葉が出て来たので男子がざわつく。


「つまりこのダンジョンで最強モンスターかよ」

「オレたち、このレベルで地上に出たらマジで無双(むそう)状態じゃね!」



「男子って好きだよね、最強とか無双とかって」


 少しあきれてしまうが、モチベーションが高いことは悪くない。



 強敵エリアにMP回復ゾーンを見つけたので、そこを前線基地に決めた。

 私の高級ホテルはステータス画面によると安全面が保障(ほしょう)されている。

 (あかつき)君と交代で遠征(えんせい)に向かえるようになった。



 このダンジョン? は上層に向かうほど洞窟の直径が広がる。

 最下層では2mくらいだったが今は5mほど。

 空間が広がるにしたがって、出現する怪物(かいぶつ)のサイズも巨大になっていった。


 人間を一飲みにできる大蛇(だいじゃ)、象みたいな巨体のトカゲ、動物に例えるのが難しい異形(いぎょう)の生き物と、簡単には倒せそうもない敵ばかり。


「あの(うで)が何本もあるやつ、どうする?」

「とりあえず腕を全部切り落とそうか」


 レベルは上がっても楽勝とはいかない。


「止まれ、止まれって」


 洗脳スキルの聞きにくい敵も現れるのだ。


「ぐ、こいつ魔法効きづらい」

「痛ってえ」


 敵の放った魔法攻撃に前衛(ぜんえい)メンバーが(くず)される。


「前衛交代、いったんホテルに避難(ひなん)



 敵の動きを食い止めていた第2陣のみんなが(とびら)に入ったことを確認して扉を()める。

 ガンっとかギギッとか扉がけずられたが、扉にMPをそそぎ続ければ(こわ)れることもない。


「絶対防御に比べたら弱いけど、耐久力(たいきゅうりょく)がこれだけあれば安心だね」


 私が扉を死守(ししゅ)する間、前衛組はケガを治し武器の手入れを終える。




 硫黄はニキビの薬なんですね。私はワセリンマッサージで顔の角栓を落とし出してからニキビが一気に減りました。くわしくはこちら→ https://syosetu.com/usernovelmanage/top/ncode/2550689/


 ビザンツ帝国の火炎放射器は「ギリシアの火」といって、成分は謎のまま。(ナフサ説あり)

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