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外れスキルなどない! オタク担任は洗脳してでも生徒全員生還を目指す  作者: ノーネアユミ


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13/33

13 問題はほとんど解決しました

 薬と回復魔法の併用(へいよう)により、鈴木君ケガは順調(じゅんちょう)(なお)る。

 あんな大ケガだったのに、傷口(きずぐち)がうっすら(のこ)るくらい。


(強敵と戦う時は、不測(ふそく)事態(じたい)想定(そうてい)しなくちゃ)


 私は反省(はんせい)した。



(あかつき)君、これからはレベル上げの時、いつも一緒(いっしょ)に来てくれない?」


 そうすれば強敵に出会ってもとりあえずは逃げられる。



 洞窟(どうくつ)探検(たんけん)は、レベル上げに従事(じゅうじ)する場合と食べられる獲物(えもの)()るパターンに分けることにした。


 ちなみにあの大蜘蛛(ぐも)は‥後藤君に見せたら、「足は食えますね」だった。

 まさかカニみたいな味でおいしいなんて。




 予想外の大立(おおた)(まわ)りにビビって、探索は様子見(ようすみ)

 だがその間に、追放(ついほう)組で娯楽(ごらく)にしか貢献(こうけん)できなかった江崎さんが、とうとうやってくれた。



 『遊び人』である彼女のレベルがやっと上がる。(おぼ)えたスキルは‥『マンガ喫茶(きっさ)』だったのだ。




 もうクラス全員が余裕(よゆう)収容(しゅうよう)できるのだよ。

 やっとみんな個室で眠れる。

 ドリンクバーにシャワールームも完備(かんび)されていて、カップ(めん)やスナック菓子(がし)も食べられた。


 ま、1時間でMPを使い切り、みんな洞窟に(ほう)り出されてしまったけど。



(おそらくレベルが上がれば6時間や12時間パックが使える)


 そうすれば休息(きゅうそく)がちゃんと取れるから強敵との対決(たいけつ)可能(かのう)になるはず。



 上層(じょうそう)へ向かうためのピースが、1つずつそろった。




「でも上層に向かうその前に、江崎さんのレベルアップは必須(ひっす)だね!」


 (いや)がる江崎さんを特訓(とっくん)()い出し、重点的(じゅうてんてき)にレベルを上げさせる。

 彼女はあまり戦闘(せんとう)をさせていなかったから、弱い獲物からだけど。


「私だって家事やりますって」

「しばらく君の料理は免除(めんじょ)するから、探索に向かってね」


 彼女は面倒(めんどう)くさがりだけど、個室への欲望(よくぼう)によって他の生徒にひっぱられる。


 悲鳴(ひめい)を上げながら敵を(たお)したそうだ。





「そろそろ絶壁(ぜっぺき)でのレベル上げを再開(さいかい)できますよ」


 勇者坂本の進言(しんげん)を受け入れ、万全(ばんぜん)準備(じゅんび)(ととの)えてから大蜘蛛の絶壁(ぜっぺき)に向かう。



「うっぎゃあああ」


 巨大蜘蛛に逃げ(まど)う江崎さんだが、50センチくらいのはほぼ自力(じりき)で倒させた。


「動きは止めてあるんだから、ちゃんと(とど)めまで()してね」


 戦闘の役に立たないと経験値はもらえないのだから。




 そして漫喫(まんきつ)の6時間パックが可能になる。結果としてみーんな個室へ引きこもりになった。

 だって全個室にパソコン完備でオフラインのゲームも可能。運動部の子が出す合宿所より数倍(すうばい)快適(かいてき)炭酸(たんさん)飲料(いんりょう)飲み放題(ほうだい)だし。


 どんな仕組(しく)みなのかは分からないけど、(だれ)も気にしなかった。



(今までロクなプライバシーなかったからね。多分(たぶん)反動(はんどう)だ)


 まあ私が(はな)れても大人(おとな)しく待ってくれるからいいんだけど。

 拠点(きょてん)付近(ふきん)のモンスターは狩りつくして安全だから、私が探索組に同行(どうこう)しても問題ない。



 食料問題も完全(かんぜん)解決(かいけつ)した。


 スキル『マンガ喫茶』を研究(けんきゅう)した結果(けっか)、江崎さんのステータス画面に向けMPをそそぐと、軽食を注文(ちゅうもん)できることが判明(はんめい)したのだ。


 品数(しなかず)は少なかったし、いかにも冷凍(れいとう)食品って味。

 しかし問題はそこじゃない。


 ステータス画面にそそぐのは別に江崎さんのMPじゃなくても(かま)わなかったことだ。



「え、(おれ)のMPでも行けるじゃん」


 衣食住(いしょくじゅう)インフラ組はMPを使い切る毎日だったが、それ以外のメンバーは戦闘で使うだけ。毎日あまらせる生徒だっていた。


 つまり、MPに余裕(よゆう)のある子が注文すれば、いくらでも食事が出せるのだ!



「やっと3食(はら)いっぱい食べられる~」


 後藤君以外にも大食い(けい)の男子が(よろこ)びまくっていた。



 台風のせいで頭痛がやばいっす。

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