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今回は後書きに小話書いてます
皆飛行船に乗りそれぞれ寛いでいた、アルテナは操縦席に行きソフィアの様子を見た、操縦席の椅子は小さく座れないのか床に座り魔法陣を繰り出し小さなパネルを操作していた
「飛行船の操縦って誰から習ったんですか?」
「誰からでも無いよ、西の果てには巨大な書庫もあるからそこで見たんだよ」
「あ、あの、失礼で無かったら背中の筋肉触っても良いですか?」
「良いよ、君たちからしたら面白く無いかもしれないけど」
アルテナはソフィアの背中を撫でると、岩のような感触がし強く押さえてみたがやはり岩の様だった
「凄いっ憧れる」
「ティターンならみんなこうだよ」
ソフィアは目を輝かせるアルテナをニコニコしながら見ていた、そこにトウリもやって来た
「200キロ先の教会に降りてくれないかな、会いたい人が居るんだ」
「この間言っていた人ですか?」
「そう、様子が見たくてね」
トウリはそれだけ言うと席へ戻って行った
例の教会に着くと飛行船はゆっくり下降し、着陸した。みんなが飛行船から降りた時、教会から1人の人が出てきた、その姿はシスターの服装をしているが、肌は漆黒で目隠しをしている男性だった
「アレース様、そんなに気にかけられなくても私なら大丈夫ですよ」
「アーサー、これは宿命だよ」
アーサーと呼ばれた男とトウリは握手をした。後ろの方でキッカとヤチョウは黄色い悲鳴を上げている、アーサーの事を男前だと騒いでいるが、アルテナにはよく分からずキッカ達を見てポカンとしている、その様子に悟空は面白くなさそうにし、猪八戒達は悟空の様子に苦笑いだった
「中でお茶でもどうぞ、ティターンの方は人間サイズのお茶でも飲めますか?」
「飲めるよ、有難く頂こう」
そうしてソフィア以外は教会の中に入った。アーサーは手馴れた様にお茶を入れ全員に配った、トウリがアーサーの事について話す
「彼は以前は人間だったんだけど、僕のところに加護を求めに来てね。当時は魔剣だったからどんな結果になるのか見たくて与えたんだけど、悪魔になってしまったんだよ」
「悪魔なんですか?」
アルテナはアーサーの事をよく見てみた、見た目ではよく分からなかった
「そうだよ、悪魔の力見てみるかい?恨み、妬み、嫉妬、どんな願いでも叶えよう」
アーサーはそう言って手から黒い炎を出しアルテナに見せた、アルテナが覗き込もうとした時手を握りその炎を消した
「冗談だよ、この力は君の為にならない、私自身の為にもね」
アーサーはそう言ってニコッと笑うと、キッカ達は色めきだった
「その目隠し取ってみてくれませんか?」
ヤチョウが懇願するが、アーサーは困ったように頭をかいた
「私の目を見た者は魅了されてしまうんだよ、悪い方にね、誰とは言えないけど自殺した者が居てそれから目隠ししてるんだ」
その言葉にキッカとヤチョウのテンションは上がった
「どうしたの?」
アルテナはその様子に不思議がっていた
「こんな状態だからね、彼におかしな加護を授けてしまった僕の責任だと思ってこうして様子を見に来てるんだよ、彼は自身が罪だと言って毎日懺悔しているんだ、一時期は食事も取らず困ったよ」
トウリは懐から金袋を出しアーサーに渡した
「お布施だよ、いつもの様に食事に困ったら買いなさい」
「アレース様、私は人からお布施は頂きません、物々交換だと前から言っているでは無いですか」
「うーん、食料だと腐らせたら悪いし、衣服は充分にあるんでしょ?困ったな」
そこでアルテナが顔をのぞき込ませる
「アーサーさんはここで懺悔以外は何をしてるんですか?」
「近くの村の厄を払う仕事をしているよ、私は災いを食べる事が出来るんだ」
それを聞きアルテナは何か考えていた
「今日はここに泊まらせてくれ、君がちゃんと食事してるか見せて貰うよ」
トウリはそう言って机から離れて行った、アーサーはアルテナに小声で囁く
「私の食べ方だけで普段食べてるか否か見極めるんだよ」
どんな生活をしているんだとアルテナも心配になった
その夜アルテナはトイレに行くのに懺悔室の横を通りかかった、灯りが見えたので覗くとアーサーは懺悔室に1人祈りを捧げていた
「アルテナかい?不思議かな」
アルテナに気付いたアーサーは気まずそうにした
「いえ、何を願っているのかなって」
「こうしているといつか人間に戻れる気がしてね」
アルテナはアーサーの隣に座ると、正面に女神像が置いてあるのが見えた、アルテナは女神像を見ていると悟空達と再会した思い出を振り返っていた
「アルテナはどうして暗い気持ちになってるんだい?」
何かを見抜かれた気持ちになったアルテナは驚いた
「いえ、なにも」
「ここは人に言えなくても神様が聞いてくれるよ」
アーサーの言葉を聞いて女神像を見ると、塞ぎ込んでしまった、アルテナはボソボソと喋りだす
「みんな私の旅に着いてきてくれたけど、私がワガママ言ったせいでみんなの目的を奪った気になって、私のせいでみんなの修行が上手くいかなかったらって思うんです」
それを聞いてアーサーは祈りのポーズをした
「それはとても良い心掛けですね、慢心せず己を改めている。しかしその罪悪感に押しつぶされそうなんですね?」
それにアルテナは頷く
「心配いりませんよ、見た限り皆貴女を慕っている、貴女が思うほど皆は気にしてない様に見えます。しかしだからと言って我を通し過ぎては貴女が不安に思っている通りに事は運びます、その気持ちを忘れず、気にしない様にしなさい」
「うぇー難しいですね、忘れないようにか」
アーサーは祈りのポーズをやめるとアルテナに向き直った
「この悩みは忘れることない、大事な思い出になるよ」
「大事な思い出」
アルテナはまだ分からないと思ったが、その言葉は忘れない気がした
小話〜ハロウィン〜
アルテナ達は東の国で流行っている仮装をする事になった、アルテナはポリス、キッカは狐巫女、ヤチョウはナース等女性陣が張り切っている、ソフィアは仮装はせず魔法で調理をしていた
「なーこれどうなんだよ」
包帯をぐるぐる巻かれた悟空が文句を言いに来た
「私なんてこれだよ」
アルテナはピッタリくっつく服に文句を言っている、それを見て悟空は指をさし腹を抱えて笑った
「お前バカみたいな格好してんな!まあアレだ、その、か、かわ、かかかか」
そこに沙悟浄が割って入る
「悟空は可愛いと言いたいんだ」
「言ってねーよ!」
悟空は怒りながらどこかに行った
「これが、世に言う可愛い」
アルテナは雑誌で得た知識を捻り絞った、そこにトウリが通り掛かりアルテナ達を見る
「僕の故郷でもお祭りの時に女の子が仮装してたよ」
キッカとヤチョウは興味津々になる
「どんな仮装なんですか?」
「熊の毛皮を被って踊るんだ」
「えー!可愛い!」
「そ、そうなの、アレが可愛いって言うものなんだ」
おそらくトウリの記憶の物とキッカとヤチョウの想像の物とは別物だが、話は尽きなかった




