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アルテナとトウリはバイクで、悟空達はバンで走っていた、悟空は相変わらず金斗雲に乗っている
「そろそろキャンプ地探そうか」
トウリが声を掛ける、トウリの声は高速で走っていても不思議と聞こえる。丁度いい平坦なところにキャンプをする事になった、アルテナは東の国で手に入れたグランピングテントを張った
「これ全員は入れないね」
トウリが大きさを見て悩む
「悟空達も一緒になるの想定してなかったので、複製出来たら良いのですが」
アルテナは期待の眼差しでトウリを見るがトウリは首を振った
「僕には出来ないよ」
「俺達のシンパイはいらねーよ」
後ろから悟空が話し掛けてきた、どうやらアルテナ達の様子を見ていた様だ。すると悟空はその場に寝転がった
「ほら、俺達こうやっていつも寝てるだろ」
それをアルテナは謙遜の眼差しで見る
「だから悟空はいつも薄汚れてるのね」
「お前だってこの間までそうだったろ!東の国に行ってから洒落ってんじゃねーよ!」
吠える悟空の鼻をアルテナは掴み捻りあげた、そこにトウリが割って入った
「ところでなんだけど、キッカとヤチョウを迎えに行ったら南に行くと思うんだけど、その時寄り道して良いかな?ある人に会いたいんだ」
トウリの質問にアルテナはうなづいた
「大丈夫ですよ、今のスピードならタルタロスに追いつくと思うので」
それを聞いてトウリは嬉しそうにした
何日が走ると西の果てが見えてきた、例のごとく受け付けの列に並び何時間か経った頃アルテナ達の番になった、そこにはかつてアルテナ達を散々待たせた受付嬢が居た、トウリや三蔵法師以外はその受付嬢に疑いの眼差しを向けている
「獣人の方はあちらでお待ち頂けますか」
また言い出したと思った瞬間トウリが何か書類を出した
「僕達パスで、ここの番人と知り合いだから」
受付嬢はその書類を端まで読むと顔色は変えず無言で手を指した
「ではどうぞー」
あっさりと入れた事にアルテナ達は更に受付嬢を睨んだ
森の奥へ行くと泉の周りにエルフとキッカとヤチョウが話していた
「キッカ!ヤチョウ!」
アルテナが手を振るとキッカとヤチョウは手を振り返した、互いににこやかに再会した、そこにエルフがトウリに話し掛ける
「私はここから出る事が出来ないから、キッカとヤチョウの修行は難しくなる」
「では外出は出来ないと言うことかい?」
「いや、私の代わりの者を付けようと思ってね」
そう言って森の奥に向かって名前を呼ぶと、地響きが鳴り、森の奥から巨人の女性が現れた
「ソフィアと言います、特級魔術師をしています、アレース様のお噂はかねがね」
そう言ってソフィアは頭を下げた
「ティターンだ!伝説の生き物!」
アルテナ達は興奮し飛び上がった、ソフィアは筋肉隆々な肉体とは打って変わって物静かな喋り方をする、トウリもどこかソワソワしている
「ティターンは僕も子供の頃に御噺で聞いた事あるよ、人里離れたところで暮らしてたんだよね」
どうやらトウリもティターンに会ってみたかったのか内心興奮している様だ
「はい、幾度も世代交代し、時代も変わったので私達もある程度は自由にさせて貰っています」
ソフィアはそう言うとまた頭を下げた
「ソフィアさんも一緒に旅をするんですよね?」
アルテナが疑問を投げる
「そうですよ」
「車に乗れるかな」
アルテナの疑問に全員が首を横に振った
「前にジャンヌさんが乗った飛行船が他にもあるからそれを借りたら良いよ」
キッカがなんて事無い様に言う
「あの飛行船まだ返して貰って無いですが」
エルフの一言にアルテナはそっぽを向いた、あの飛行船は確か壊れた様に思うと内心焦っていた
「私なら走って行きますよ」
ソフィアの一言に全員が止めた、ソフィアが走ったら周りに損害が出そうだ
「僕のお願いって事で貸してくれないかな」
トウリが挙手する、それにエルフが疑いの目を向けてきた
「破壊神と呼ばれている方に貸すのは些か」
「それはあだ名なの分かってるくせに、意地悪かい?」
「ちょっと揶揄っただけだよ、アレースなら必ず返すから1つ持っていきなさい」
エルフの寛大さに全員湧き上がった
「私飛行船の操縦出来るので、私が運転しますね」
ソフィアの一言に一際盛り上がる面々だった




