10-3
アルテナ達は王宮に着いて国王達の前に出ると国王の養子の獣人がアルテナにまとわりついた
「ねぇ!冥の龍の加護見せて!踊ってみせて!」
「んー何が良いかな」
アルテナが悩んで居ると女王が獣人を引き離した
「これ!有難い物なんだからそんなにねだらないの!アルテナ、この子以前の様に元気になってしまって困らせたわね」
「いえ困って等は、」
「早速だが核とやらを見て貰えるかな」
国王が仕切りメイド達がワゴンを引き現れた、ワゴンには光り輝く玉が重鎮していた
「歴史館で見たより輝いてる」
トウリが驚きながら覗きこむ
「あれはレプリカですよ」
メイドも困った様に言う
「これで合ってるかな?」
「僕は外側しか見た事ないからね」
国王の質問にトウリは答え、その答えに国王も少し悩む
「研究者がコレだと言うから合ってると思うが」
「ではここで私が」
天使が前に出て核を両手で持って掲げた、それをそのままテラスの外へ持っていくと空から一筋の雷が落ち、核は内部から光を発した
「核で間違いありませんね」
「これで、お師匠を」
アルテナは天使から核を受け取り、何かを考えながらじっと見つめた、そしてトウリに首を向けた
「私に出来るでしょうか」
「いざとなったら僕も覚悟が出来てるよ」
トウリの言葉にアルテナは首を傾げた、そこでうさぎが手を打つ
「ではここでの任務完了という事で、お暇しましょう」
「では改めて権利書を作りましょう、巫女様の活躍には感服ですな」
国王はそう言って側近を呼び、あっという間に豪華な机や書類が持ち運ばれてきた
「え、あの話し生きてたの?核が手に入ったからもう良いけど」
トウリが頭をかくと国王は笑った
「東の国と契約を交わせばアレース様の名誉にもなるでしょう、アレース様を今後捕らえようとしたら東の国が動く、そう言われたら尻込みするはずだ」
「今後のトウリ様の為って事ですか?」
書類を見ていたアルテナは国王に聞いた
「アレース様だけでは無い、ヘラクロスや聖騎士団はこの国に怪しい薬を持ち込んだ、何を企んでいたのか分かりませんが。それを救って貰ったのがアレース様となれば私達の後ろ盾にもなります、これは双方の利益の為です」
女王は国王の肩に手を置きながら言った
「これは私達が聖騎士団から身を引くチャンスです」
女王は決意の固まった表情をする
「しかし親が聖騎士団の幹部では」
「聖騎士団の方針には懲り懲りです、私達は私達の国を作ります」
それを言われ、トウリは嬉しそうに書類にサインした、がそれは旧字で誰も読めなかった
「おお、古代文字、これはこれで偽造出来ませんね」
「これって古代文字なの」
トウリはショックを受けた様でペンを落とした
アルテナ達が東の国を出る事になり、電車に揺られていた。途中例の廃村に寄るため途中で電車を停め、長いエスカレーターを降りて廃村に着いた。そこはもぬけの殻でどの家も朽ちていた
「おそらく私の居た村じゃないです」
辺りを見渡していたアルテナはそう言った、家を1件1件見たがアルテナの家は無かった
「血の跡がある、ここも襲撃されたんだね」
うさぎは家の壁に着いた血の手形を見て、その手形を撫でた
「あれなんだろ?青い鳥?」
トウリが上空に飛んでいる鳥を指さした
「青い鳥なんてこの世界に居ましたっけ?」
アルテナも不思議がる
「あれはドローンだよ、聖騎士団が対象物を監視する為に常に飛ばしてるの」
うさぎは嫌そうに説明した
「じゃああの時の聖騎士団の鳥って」
アルテナは当時を思い出していた
「見張られている様だし、ここを離れようか」
うさぎに提案され、アルテナ達は頷き次の電車に乗った
国境の門に着き国出の手続きをしていると、聞き覚えのある声が聞こえた
「おい!アルテナ!」
「え?悟空?旅に出たんじゃないの?」
悟空は激怒した表情でアルテナに詰め寄る
「三蔵法師から聞いたぞ!お前あの時本気で俺っ、俺と勝負してなかったんだってな!」
三蔵法師は申し訳なさそうに両手を合わせた
「まさか居座るとは思わず」
そう言って謝る、アルテナや猪八戒が悟空が無理やり居座るのは前からなのを説明する
「聞いてはいましたがここまで頑固とは」
この数日三蔵法師も疲れたのかどこか諦めた様な顔をしている
「もう一度俺と勝負しろ!」
悟空はアルテナの鼻先に指を押し付けた
「いやだね、悟空はいい加減旅に出なよ」
「俺の名誉に関わるんだ!勝負しろ!」
沙悟浄は呆れた表情をする
「名誉もなにも無いだろ」
「うるさい!女の子に負けたままなんて許せねぇ!しかも1回はお情けで勝たされたんだぞ!」
「お情けじゃないよ」
アルテナはポツリと言う
「なら尚更勝負しろ!」
三蔵法師はアルテナに歩み寄る
「1度ガツンとやっておくれ」
三蔵法師に言われアルテナは仕方なくクローを装着し構えた
おはようございます!
三蔵法師、猪八戒、沙悟浄のキャラクターまだコレと決まってないので挿絵で惑わせたらすみません(-人-`)
今回は悟空の成長過程を見せようと思っとります、次回は悩める思春期を想定しとります




