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「だからヘラクロスは信用出来ないと言ったのよ、そもそもお父様も何を考えてヘラクロスと私達を結び付けようと思ったのか、」
女王はあれから延々と文句を言っていて国王では止められそうに無かった
「とりあえずその核があるか確認をしよう、時間が掛かるかも知れないからそのつもりでいてくれ」
国王は女王をなだめつつトウリ達に話し掛けた
「衛兵!この薬全部この子に影響無いところで燃やしてちょうだい!」
女王の怒りは収まりそうも無いのでその場を後にする事にした
「トウリ様、私カッツィの歴史館に行って龍鉄鉱の核見てみたいです」
帰り道アルテナが提案してきた
「あんな物見ても面白く無いけどね、とりあえず宿をとってから考えようか」
「直通のバスがターミナルにあるみたいだから、ターミナル付近に宿を探そう」
うさぎが地図をくるくる回しながら言ってきた
「そんなくるくる回して何を探してるんだい?」
トウリが地図の回転を止める
「宿を探してるに決まってるじゃない」
「うさぎさん、地図は北を上にして見たら分かりやすいんですよ」
アルテナが自身のペンダントの地図を出した
「そんな事無いよ、道に沿って確認した方が分かりやすいじゃない」
「じゃあ今いるところはどこだい?」
「え?あれ?」
うさぎは地図とにらめっこしだした、そこに門番が走って追ってきた
「国王様から宿のチケットを渡すよう仕りました」
「宿のチケットってなに?」
「コレを出すとタダで宿に泊まれます、とりあえずこの街ならどこでも使えますよ。ルクト様にお礼をしようとしたらアレース様達に、と伺っております」
アルテナがチケットを受け取りながら首を傾げた
「なんでルクト様にお礼を?」
「僕達をここへ仕向けたのはルクトなんだろう、どうやら知り合いの様だし」
門番がまた何やら鞄をゴソゴソしている
「これから何処か寄られますか?」
「カッツィの歴史館に」
「それでしたら歴史館のフリーパスと食事券も渡して置きます、あとー」
「もう良いです!」
チケットはそれぞれ数ヶ月分あるのかそれだけでも大量にあった
「こんなに要らないです」
「いえ、ルクト様には普段良くして貰ってるので」
「ルクト僕の監視以外にも何かしてたんだな」
「それと、言いづらいのですが」
門番は俯き言いにくそうにもごもごしている
「アルテナ様が、もし万が一生きて戻られなかったら後味悪いというか」
「そう言う事かぁ!」
アルテナはこれからやる事を想像し頭を抱えた
「大丈夫だよ、ルクトが大丈夫と言っている、僕もそばまで見守るから」
トウリはなんとかなだめようと色々考えていた
「トウリ様、うさぎさん、今までありがとうございました」
「大丈夫だから!」
トウリとうさぎはアルテナをなぐさめた
アルテナ達は宿をとりカッツィの歴史館に来ていた、カッツィの幼少期からトウリ達と出会い老後まで事細かく展示されていた
「これ誰ですかね」
アルテナが口に手を当て悩みながら見る
「やたら神々しいね、誰だろ」
トウリも同じ様に悩んでいる、1枚の絵画に3人は足を止めていた、その絵には写真よりもやたら男前なカッツィと、核を手渡す神秘的な男性が書かれていた
「トウリまたはアレースと呼ばれる者により、カッツィの歴史を反転させた偉大なるアースを授けし者。って書かれてるね」
うさぎが説明文を読み上げる
「ってコレ僕か!」
トウリは驚いて凝視する
「これは、どう解釈したら良いのか」
アルテナは更に悩んだ
「僕を全く見た事無い人が書いたのは分かった」
トウリとアルテナは驚いて口が塞がらなかった
「あ、見て見てアレが核じゃない?」
うさぎがホール中央を指さした、そこには水晶の様な男性の手のひらサイズの大きな球体が飾られていた
「んー?本物とだいぶ違うね」
トウリが覗き込み唸った
「レプリカだからですかね、本物はどんななんですか?」
「もっと大きくてゴツゴツしてたよ」
うさぎが説明文を指差す
「それを削ったら中からそれが出てきたって書いてあるよ」
「え!これが入ってたの」
トウリは驚いてレプリカを2度見した、3人はレプリカをよく見た
「私これ持てますかね?」
アルテナが自身の片手のサイズを見る
「両手で持てばイケるかも」
その時国王から渡された通信機が鳴り響いた、職員が急いで駆け寄ってくる
「館内はマナーモードでお願いします」
「マナーモードってなに?」
うさぎが焦りすぎてアルテナのポシェットを勝手に漁り
「と言うかこれどうしたら良いんだっけ?」
アルテナはポシェットを漁っているうさぎとは別に既に通信機を手にしていた。三者三様に慌てている、焦った職員は3人を歴史館から追い出した
「追い出されちゃいました」
アルテナはそう言いながら落ち着いたのか通信機に出た
「はい、はい、分かりました5日後ですね」
「なんて言ってた?」
通信機を切ったアルテナにうさぎは覗き込んできた
「火山活動が始まったそうです、5日後に儀式をするので王宮に来るようにって」
「なんか早く無い?」
「最近活動期間が短くなっているみたいです」
真剣な顔になっているアルテナにトウリは肩に手を置いた
「僕も着いていくから安心して」
「万が一の時はお願いします、でもまずは自分一人でやってみます」




