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アルテナ達はギルドに着いた、街は安全なのかクエストの数が明らかに少なかった
「なんか1つ変なクエストがある」
トウリがその1枚を指さした、そこには[巫女募集]と書かれていた
「私一応巫女と言う事になってますが、でも仕事内容とか書いてないですね」
アルテナもクエスト紙を隈なく見てみる、何処からの依頼で誰が依頼したのかすらも書いてなかった
(そのクエスト受けてみると良いよ)
脳内にルクトの声がする
「ルクト様、しかしいささか不安が」
(じゃあ神託と言う事で、アルテナ、そのクエストを受けなさい)
ピロリーン
また軽快な音がアルテナとトウリの脳内に鳴り響いた
「ねえルクト、その音やめない?なんか気が抜けると言うか」
トウリも一応文句を言ってみる
(でも子供達には大ウケだよ)
アルテナとトウリは呆れた様に互いに見合うと、クエスト紙を手に取り受付の機械に通した
「はい、アルテナ様、と、トウリ様?」
「あ!そうそう名前だよね」
トウリが焦っていつもの文言を言おうとした
「このクエスト、トウリと名のつく者が一緒に居たら王宮へ来るようにとメモ書きされています」
「へ?そんなのクエスト紙に書いてたかな?」
「これはギルドへのメモなので公表されているものではございません」
うさぎもクエスト紙を覗き込む
「王宮はトウリを呼んでるって事は間違いないね」
「王宮の誰が呼んでるんだ?」
うさぎの言った事に疑問は更に深くなった
(とりあえず王宮へゴー!)
ギルドの受付から地図を貰い王宮へ辿り着く事が出来た、その門には門番が大勢配備されていた
「西の国とだいぶ違いますね」
「西の国が緩すぎるのでは?」
すると門番がこちらに気付き警戒してきた
「お前達ここへなにしにきた」
槍をこちらに向けるので、アルテナはクエスト紙を渡そうとするが門番は受け取ろうとしなかった、そこでうさぎが帯を使いクエスト紙を門番の顔に貼り付けた
「依頼で来ましたー」
「その能力が今だけ羨ましいよ」
そっけないうさぎにトウリは本当に羨ましそうだ、門番はクエスト紙を見て小型タブレットに通した
「あ!もしかしてアレース様ですか?」
「んんん?なんの事かな!僕はたまたま名前と出身地が同じなだけで、」
「ああ、はいはい、全部聞いてます。女王がお待ちなのでご案内します」
「え」
初めての反応に戸惑いつつ王宮の中へ通された、幾つもの通路を渡り、何部屋あるのか数え切れなかった。階段を登った先にひと際豪華な扉があり、兵士がその扉を開けると煌びやかな衣装を身にまとった男女がお茶をしていた
「この時間は如何様でも立ち入り出来ませんよ」
女性は怒っている様だった
「国王様、女王様、アレース様御一行様をお連れしました」
「では巫女も一緒なのですね」
アルテナは焦りつつ小さく手を挙げた
「一応、巫女という事になってます」
「獣人なのですね」
「あ、人獣提携証明書持ってます」
「必要ありません」
女王のキッパリした態度に場の空気は張り詰めた
「アレース様、タルタロスから逃走しているとお聞きしましたよ」
「え、誰に、ヘラクロスか」
「ええ、ヘラクロスとは同盟を組む事になりましたからね、ヘラクロスの支部を襲撃したそうではないですか」
「襲撃と言うか、そうなるのかな」
「今私はアレース様を捕らえてヘラクロスに引き渡す事が出来る、つまり今弱みを握っていると言う事ですよ」
「何が言いたいの?」
「私達を助けて頂けませんか」
突拍子の無い事にアルテナ達は互いを見た
「女王様は聖騎士団の幹部の娘なんですよね?聖騎士団に頼めば良いのでは?」
「私は聖騎士団の操り人形に過ぎません、こうして夫の元へ逃げる事しか出来ないただの女です」
そう言って女王と国王は手を握った、国王がトウリに向き直る
「ルクト様からお聞きしました、その巫女は龍の加護を受けているそうですね」
「ルクトから?龍の加護?」
「デレス山で起きている出来事は知ってますか?」
「供物の事ですか?」
「デレス山では火山が吹き出し炎が充満しています、ルクト様が言うに火山は自然現象で炎は冥の龍の残骸だろうと。その事を知った聖騎士団が冥の龍を鎮めたら火山も落ち着くと言って供物を差し出せと言うのです」
女王も身を乗り出す
「元より聖騎士団は魔物を敵視していました、好都合とばかりに供物に魔物を選んだのです、こちらへ」
女王はそう言うと部屋の奥の天蓋へと案内した、中にはやせ細った獣人の子供が横たわっていた
「私達には子供が出来ず、孤児になっていたこの子を我が子へ迎え入れました。しかし謎の病に掛かりこの有様、ヘラクロスから薬を貰い何とか持っていますが。聖騎士団は全ての獣人が供物になったら最後にこの子を供物にすると言っています」
「薬?宗教団体が持っている薬ってなんだ?」
国王がチェストから薬袋を出し中身を見せてきた
「あ!これヘラクロス支部でゴブリン達が作ってた薬です」
アルテナが思い出した様に指差す




